毎年書いていますが、今年も書きます。
「受験に競争なんてない」
受験に他の受験生との競争なんてありません。本当にありません。
「受験が競争であった方が都合のいい人々(塾業界)が受験生をひたすらあおっている」だけです。
僕もこの仕事を始めた頃はなんとなくそう考えていましたが、今はまったくそう思いません。
「受験に競争なんてない」と本当に気づいてから、塾生の合格率が飛躍的に高まりました。
受験にあるのはただ「自分との戦い」です。
自分に勝つか、自分に負けるか。
自分に勝てば「合格」、自分に負ければ「不合格」。
本当にただそれだけのことです。
良いライバルがいて切磋琢磨し合うことはあります。
でも、やはりそれも「競争」ではありません。
「そのライバルと自分のどちらかが必ず落ちる」というわけではありませんからね。
結局、ライバルがいれば「頑張りやすい」ということです。
つまり、ライバルがいれば「自分に勝ちやすくなる」のです。
注意しなければならないのは、「合格ギリギリを目指さない」ということです。
受験生はどうしても「合格最低点」を目指しがちになるものです(僕もそうでした)。
でもそうなると、「倍率」が気になり始め、「競争らしきもの」に巻き込まれてしまいます。
合格最低点は毎年少しだけ変わります。
けれども、「この点数を取れば確実に合格できる」という点数は毎年変わりません。
だからこそ、最初から合格最低点に上乗せした点数を目指せばいいのです。
その点数が「目標点」となり、そこをひたすら目指し続けるのです。
その目標点を取れたら「自分に勝った」ということになります(それが合格です)。
ただし、「目標点は合格最低点より上」なので、
結果として「自分に負けたけれども合格できた」ということはあり得ます。
僕はそれを「目標を高く設定していたからこその合格」だと考えます。
(今年の春もそういった合格が何名か見られました)
学びの森SOYUKAIがこんなに小さな個人塾でありながらも(無試験先着順でありながらも)
難関国公立大や公立トップ高に毎年多数合格者を出せるのは、
この「受験に競争なんてない」という意識を僕や佐藤先生だけでなく
受験生たちともしっかりと共有できているのが大きいと僕は思います。
この認識によって「最後まで地に足のついた勉強ができる」のです。
二学期も始まり、いよいよ受験が近づいてきます。
けれどもやるべきことはいつも変わりません。
「自分はどうすれば目標点が取れるのか?」と自問し、それをイメージし、行動し続けるだけです。
それこそまさに「自分との戦い」にほかなりません。
今年の受験生全員が「自分との戦い」に勝てるよう、しっかり指導していきたいと思います。