No.105 H17.11.5

 僕の好きなミスターチルドレンの歌詞の中にこういうフレーズがあります。

「いいことがあってこその笑顔じゃなくて,笑顔でいりゃいいことあると思えたらそれがいいことの序章です」

 何度触れても素晴らしい歌詞だと思うのですが,僕はこの歌詞は単なるいい内容にとどまらず受験を乗り切るヒントまで含まれているような気がしています。

 それは例えば,「テスト結果の良し悪しにかかわらず常に前向きに頑張れる力」であったり,「勉強に対して気分が乗らなかったり調子があまり良くない時であっても,自分と向き合ってひたむきに勉強を続けられる力」であったり,と様々なものが考えられますが,それらは総じて「自己制御(セルフコントロール)の能力」であると言えます。つまり,セルフコントロールの出来る人間こそがまさに受験に強い人間であると僕は思うのです。

 もしも入試当日に何らかの大きなトラブルが生じたとして,その中で自分の力を発揮できる人間はどれくらいいるのでしょう。僕の直感では5パーセントに満たないのではと思います。しかし,僕は創優会の塾生全員をそういった「精神的にたくましく逆境に強い人間」へと育てたいと思っています。困難の一つや二つを心中では苦しくても笑顔で乗り切っていけるような,そんな真の強さを持った生徒になってほしいと願っています。

 そのためには,普段の勉強はおろか日常生活のあらゆる場面で自分の感情をコントロールできるような,あるいはどんな状況であっても優しく穏やかな笑顔を保ち続けられるような,そんな強くてしなやかな心を育てることが必要となります。

 ご存知の方も多いとは思いますが,僕が創優会でやりたいことはあくまで「人材育成」です。もちろん勉強を教えて成績を伸ばすことを仕事としていますが,それは目的ではなく手段の一つに過ぎません。勉強を教えることを通じて,世界中のどこに行っても勝負していけるような強くたくましくしなやかな心と明晰な頭脳を備えた人材を育成することが,僕の人生をかけた職務であり使命であると認識しています。

 今年も残すところあと2ヶ月を切りました。悔いの残らぬよう1日1日を大切にして,生徒の可能性が更にふくらんでいくように僕自身も今しかやれないことをやれるだけやり続けようと思っています。