NO.106 H30.10.20

「心は、折れてなんぼ」

 

女子バレーボール日本代表監督の中田久美さんの言葉です。

 

中田さんはこう言います。

「心が折れてから、どれだけ立ち直ろうとするか」が大切なんです。

自分も選手時代から監督としての今に至るまで数えきれないほど心は折れています。

一度だけ死にたいと思ったこともあります。

でも、そこから逃げずに何度も立ち直ってきたからこそ、

その次があったし、今の自分もあるんです。

 

 

 

考えさせられました。

 

普通は「心が折れたらそこで終わり」です。

けれども、中田さんにとっては「心が折れてから始まる」のですね。

 

もちろん、日本代表レベルの話です。

世界を相手に戦わねばならない選手たちの話です。

身近にいるような人たちではありません。

 

けれども、受験生にとってはそれほど無関係な話ではないと僕は思います。

 

この仕事を27年続けてきて、

「模試(道コン)ではなかなか結果が出せなかった生徒が見事に第一志望校に合格してくれた」

という例を多数見てきましたが、そういう生徒はやはり例外なく

「心が折れても、最後まで絶対にあきらめなかった」という生徒でした。

 

 

僕自身もこの仕事を続けてきて、何度か心が折れたことがあります。

どうしても上手くいかなくて、どうしようもなくなって、

「もうダメだ」と前へ進めなくなりました。

心の底から何もしたくなくなりました。

けれでも、やっぱりどうしてもあきらめたくない自分もそこにいました。

「ここで辞めたら自分に負けたことになる」という思いもありました。

それで、文字通り歯を食いしばって続けました。

だからこそ、今の自分がいます。

「あの時あきらめなくて良かった」と心から思える自分がいます。

 

受験生のみんな、

いくら心が折れても、あきらめるかどうかを決めるのは自分です。

だから、なかなか結果が出なくても、あきらめたくない気持ちがあるなら、全力で頑張ろう。

「ダメだったら…」なんて一切考えずに頑張ろう。

そういう苦しい生徒たちの中からも、毎年多数の合格者が必ず出るのだから。