NO.109 H30.11.10

この仕事を始めたばかりの頃から、僕は「一番伸びる生徒は素直な生徒」だと考えてきました。

 

今もその考えに変わりはありません。

「一番伸びる生徒は素直な生徒」であり、

同時に「一番合格できる生徒も素直な生徒」だと思います。

 

ただ、その「素直」という言葉の定義が人とはどうも違うようです。

 

手元にある辞書には、

「性格や態度にひねくれたところがなく、あえて人に逆らったりしないさま」と書いてあります。

 

一般的には、「人の言うことをその意のままに受け止める様子や性格」

というような意味合いで用いられているのではないでしょうか。

 

それはそれでもちろん間違っているとは思いませんが、

僕の考える「素直さ」とは少し違うのです。

それくらいでは、「一番伸びる生徒」「一番合格できる生徒」だとは思えません。

 

 

 

僕の考える「素直さ」は、

「自分の夢や目標に向かって真っすぐに向かっていこうとする気持ちや意識」を指します。

 

つまり、それは「人に対して向けられるもの」ではなく、

何より「自分の思いや願いに向けられるもの」なのです。

 

自分の思いや願いに対して真っすぐに向かっていこうとするからこそ、

その結果として「人の言うことをその意のままに受け止められる」と僕は思うのです。

 

 

 

11月もそろそろ半ばを迎えますが、この時期から急激に伸びていく受験生が毎年います。

それは例外なく「自分の思いや願いに対して素直である生徒」です。

したがって、「最後まで決してあきらめない生徒」でもあります。

 

もしかすると、「自分の思いや願いに対して真っすぐに向かっていこうとする生徒」を

受験の神様は可愛くて仕方ないのではないでしょうか。

だからこそ、応援してしまうのではないでしょうか。

そう考えれば納得がいくような、この時期からの劇的な伸びが過去に多々ありました。

 

少なくとも僕が受験の神様ならば、「そういう素直さを持つ生徒」は大好きですし、

いつもそばで微笑みながら応援していると思います。