自分の身の周りに起こる全ての事柄を「これは起こるべくして起きたことであり,必然だったのだ」と捉えられれば,人間はどこまでも成長していけるのになぁ,と僕はいつも思っています。逆に,何か嫌なことがあった時,「なんでこんな目にあわなければならないの」と考えてしまうような人は,そこからさらなる負の要素を招いてしまうような気がしてなりません。そうではなく,「この事から自分は何かを学ぶ必要があるのだ」と転んでもただでは起きないような人間がたくましく成長し,後に大きな成功を収めるのではと思うのです。
振り返ってみれば,今年1年も想定外の出来事の連続でした。「想定外(内)」という言葉は流行語大賞にも選ばれましたが,ある意味それくらい今の時代を言い表しているキーワードであるような気がします。ほんの少し先の未来でさえ何もわかりません。
でも,そうであっても,その想定外の出来事,不確かな未来を自分にとってプラスにするかマイナスにするかはあくまで本人次第です。例えば,定期試験の結果が良かったとしても,そのせいで慢心してしまったら意味がありません。
逆に,結果が悪かったとしても,それをバネに次回まで精一杯頑張れるのならば十分に意味のある結果だったということになります。すなわち,「全ての出来事の善し悪しは後に自力でいくらでも変えられる」ということが言えるのだと思います。
そう考えると,たとえ想定外の出来事が生じたとしてもどれほど将来が見えていなくても何も怖れることなどありません。起きてしまった事から目をそらさず,きちんと問題を直視して,真正面から対処していけばどんな問題でも必ず解決することができると僕は信じています。結局,「その人間に解決できないような問題を神様が与えることなどない。与えられた問題は必ず解決することができる」ということになるのだと思います。
色々書きましたが,僕の本意は,「塾生全員が面倒くさい事や身の周りに起こる問題から逃げることなく,その一つ一つをきちんと乗り越え消化して,一歩一歩着実に確実に成長していってもらいたい」ということです。人間的成長なくして真の学力向上などありえません。勉強ができるようになりたいのなら,どうかその事を正しく理解してもらいたいと僕は願っています。
26日から始まる冬期講習がその絶好の機会となるように,僕自身やれる準備を全てやり尽くしたいと思います。
