「普通」と「特別」。僕はこの言葉を正しく使い分けることが好きです。
例えば,受験勉強は自分で選んだ道なのだから一生懸命頑張って「普通」。お母さんが毎日ご飯を作ってくれるのは,全ての人にお母さんがいるとは限らないし,またそのお母さんが必ずご飯を作ってくれるとも限らないのだから「特別」。すなわち,自分の行為に関しては「普通」,他人の行為に関しては「特別」,そういった使い分けがとても重要だと思うのです。
しかし世の中を見てみると,その逆がまかり通っているのが現状です。
自分が頑張るのは「特別」であり,人に何かをしてもらうのが「普通」である人間がいかに多いか。自分の都合を通すのは「普通」であり,他人の都合を聞き入れるのが「特別」である人間がいかに多いか。それを考えると,人間の自分勝手さに嫌気がさしてきます。
などと書いている僕自身も,やはりそういった逆転現象に陥ってしまうことが多いので,絶えずそれに注意して生活しています。さもないと,すぐに自分勝手な考えになってしまうので。
今回は2学期最後のお便りですので,冬期講習に向けて塾生を鼓舞するようなことを書こうと思っていたのですが,時期に関係なく本当に大切なのは上記のような「普通」と「特別」の正しい使い分けだと思い,またそれができる生徒は勉強にも真剣に取り組めると確信しましたので,あえて書いてみました。塾生のみんなにはこの事についてしっかりと考えてみる機会を持つことを希望します。
冬期講習から塾生の勉強に対する取り組み方がワンランク上がることを期待しています。僕自身今まで以上に「楽しく厳しく」教えるつもりです。寒い時期ですが,日本一熱い講習にしたいと思いますので,精一杯ついてきてください。
