No.113 H18.1.13

 今日で冬期講習も終わります。今回は各学年とも例年以上の厳しい課題に取り組んでもらいました。その結果として,「勉強することの難しさ」,あるいは「毎日勉強を続けていくことの厳しさ」を実感した生徒も多かったと思います。

 しかしながら,僕がこの講習で塾生のみんなに伝えたかったことはそれだけではありません。この冬に僕がどうしても伝えたかったのは,「自分の意思で勉強するという道を選んだのだから,いくらつらくても苦しくても受け入れなければならない」という事です。

 つらいことや苦しいことは誰にとっても嫌なことです。もうこれは当然という以外にありません。しかし,自分で選んだことにおいてつらかったり苦しかったりしても,それを自分で選んだという前提から考えると何も文句は言えません。ただ受け入れるしかないはずです。例えば,ケーキが3つあって好きなのを1つ選んでよいという場合,もしその選んだケーキが3つのうちで最も美味しくないものであったとしても自分で選んだのだから文句は言えないのと全く同じだと思うのです。逆に言うと,どうしても勉強することを受け入れられないのなら,勉強のない世界に進めばいいわけで,「友達がみんな高校に行くから」などといった理由から勉強する気もないくせに進学を希望することは本末転倒も甚だしいと言わざるを得ません。

 つまるところ,僕は「子供であっても自分で選んだことに関しては責任を持ちなさい」ということが言いたかったのです。

 残念ながら世の中には「良い高校や大学に行きたい。良い職業に就きたい。お金もたくさん稼ぎたい。でも勉強はしたくない」という考えがまだまだ蔓延しているようです。義務を果たしもしないで権利ばかり主張している人間は大人の中にも大勢います。しかし,創優会はそのような「結局は何も得られず叶わず成長もしないような物事の考え方」とは決別したいと考えています。僕が常々言っている「願わなければ何も叶わない」という言葉は,「叶えようと本気で思い,真剣に行動し続けなければ,間違いなく何も手に入らない」という意味であるということを,今年こそ塾生全員に理解してもらい,実行に移してもらいたいと願っています。この1年はそういった「塾生全員がそれぞれの目標をしっかりと定め,その達成に向けて日々最善を尽くす」ということに僕自身全力を尽くしたいと思っています。

 もう一度書きます。何事も願わなければ叶いません。しかし,願っただけで叶うはずもありません。だからこそ,塾生全員がこの1年で「目標があったからここまで頑張れたし,これだけの成果も得られた」といった良質の経験が積み重ねられたなら,僕としては最高の1年になると確信しています。

 2006年がみんなにとって「あらゆる願いを叶えられる側の人間に生まれ変わった年」となりますように。
〈冬期講習の表彰者発表〉

 今年から毎週(毎講習),全学年の中から最も頑張った塾生(MVP)を1人だけ選出し,記念品(週間MVPは図書カード1000円分,特別講習MVPは3000円分)を贈呈したいと思います。

 そして,その栄えある一人目の表彰者は,中1クラスの金澤曜平君です。

 金澤君は講習中の英語の「全500単語を覚える単語テスト」でも「基本英文147文を覚える構文テスト」でも全て満点を取るという快挙を達成しました。特に,講習後半は「曜平を絶対に不合格にしてやるぜ」と僕自身ひそかにかなり気合を入れて問題を作成したのですが,彼はそれを難なく乗り越え,見事にパーフェクトを達成しました。図書カード3000円分以上の頑張りだったと思います。見ている側が気持ち良くなるような頑張りでした。

 これからも毎週1人だけ選出していきたいと思います。ただし,選考基準があります。どんなに良い結果を出したとしても僕はそれだけで評価することはありません。「自分から進んで勉強に取り組めたかどうか」が最大のポイントとなります。金澤君も,厳しい勉強ながら満点を目指し,自分から進んで取り組んだことが評価に値したのです。

 みんなも「先生に言われたから勉強する」のではなく,「自分から勉強に取り組む」習慣を早く身に付け,多くの図書カードを獲得してください。先生はみんなの「本気」や「精一杯」が大好きです。