『思考は現実化する』これは僕の好きな言葉の1つです。「結局,人間は自分が思ったとおりの自分になる」という意味です。しかし,この言葉を聞いて「なんだ。人は望みどおりに生きられるのか」と安易に思った生徒がいるとすれば,それは大間違いです。
例えば,野球が好きでプロ野球選手になりたいと思っている男の子がいたとします。その子はそれほど強くないチームで普通の練習しかしていませんでした。個人練習もほとんどしていませんでした。ではこの子の夢は叶うのでしょうか?100パーセント叶いません。というより,叶うはずがありません。言うまでもなく,努力が不足し過ぎているからです。しかし,「『思考は現実化する』ということが本当なら叶うはずだ」と思う人もいるでしょう。そこが間違いのもとだと思うのです。
『思考は現実化する』の『思考』とは,「どんなつらい練習に耐えてでも自分は絶対プロ野球選手になってみせる」という『強い意志』を含むものです。つまり,強い意志を内に含まない思考は既に思考ではないのです。したがって,たいして練習もしないで「プロ野球選手になりたい」などと思っている子は,「実は『本気で』プロ野球選手になりたいと思ってはいない」ということになるのです。ですから,この子は残念ながらプロ野球選手にはなれません。本気ではない『思考』は『現実』化には至りません。
たった一度きりの人生,「自分の思いどおりに生きられるか」が何より大切なのではないかと僕は思っています。逆に言えば,「あの時ああすれば良かった」や「もっと頑張っておけばなあ」と後悔するようなことだけはあってはならないと思うのです。僕自身,未だに「自分の人生がどういうものになるか」は皆目見当がつきません。しかしだからこそ,「後悔だけはすることのないように」将来に備えて,なりたい自分を強く思い描き,準備し尽くすことが大切なのだと思います。
塾としては,春期講習から始まる来年度より「心のどこかでは大学に行きたいと思っている塾生」に対して「大学に現役で合格すること」を今まで以上に働きかけていきたいと思っています。それは,塾生に高校生になっても創優会に来てもらいたいということではなく,小・中学生の段階から「難関大学合格」を意識した勉強をしていかなければ,全国レベルの戦いとなる大学入試に対応できないという点から生じた方向性です。塾生全員が望みどおりの人生を送るためには,大学に行きたい生徒は大学に行かなければなりません。医者になりたければ大学の医学部にどうしても入らなければならないのです。したがって,その準備の第一歩を創優会で始めていただくということです。
目指す大学は北大でも東大でも早稲田でも慶應でも構いません。とにかく本当に行きたければ「本気で」頑張ってみること。そして,それをずっと継続すること。逆に,行きたいと思っていてもそこまで勉強できないのであれば,それは「本当はそれほど行きたくない」ということ。この事に尽きるのだと思います。「大学に行きたいけれど勉強はしたくない」というのは,あまりにもレベルの低い発想です。残念ながら,その人は何も得られません。
新学年に向けて,塾生全員のやる気が高まり,一人一人が目標に向かって毎日素晴らしい勉強を積み重ねていくことを,僕は期待しています。来年度は今年度よりずっと「厳しく楽しい塾」を実現させていこうと思います。
〈今週のMVP〉
今週は先日の学力テストでの学年一位に続き,今回の学年末テストでも未発表ですが学年一位を取ったと言われています,中1クラスの間野遥介君を選出しました。特に勉強に向かう姿勢を評価していますが,テストが終わって更に勉強への姿勢が良くなりました。今後も期待大の生徒です。
