No.120 H18.3.4

 高1=家庭学習週30時間,高2=家庭学習週40時間,高3=家庭学習週50時間。

 このデータは,難関国私立大学に現役で合格した生徒の1週間の『平均家庭学習時間』です(学校や塾の宿題をする時間も含みます)。北海道のほとんどの生徒はこの数字を「かなり多い」と思うのではないでしょうか。しかし,僕は「当然だよな」と思うだけです。実際これくらいやらなければ,受からないどころか全く勝負にならないでしょう。それくらい大学受験は厳しいものです。

 しかし,このデータを紹介したのは,「大学に行きたければ,高校に入ってからもずっと勉強しなければならない」ということだけを言いたかったのではありません。「高校でこれだけの勉強をするには,中学までに相当の勉強量を積み重ねておかねばならない」ということも重ねて言いたいのです。

 実際,中学まであまり勉強しなかった生徒が高校から勉強するのはかなりの困難となりますし,中学校までの勉強の蓄積がないために,仮に上記の時間数をこなしたとしても結局は『総勉強量』が足りないことになってしまいます。

 考えてみれば,プロスポーツ選手になる人は皆,幼少の頃から膨大な時間を捧げています。それこそ「友達と遊んだ記憶なんてない」という選手も珍しくありません。スポーツの才能に恵まれた人でさえもそれだけ努力しなければやはりプロの世界には進めないのです。しかし,勉強で自分の身を立てたいと思っている人にとってもそれは同様なはずです。「見たいテレビを見て,読みたい漫画を読んで,したいゲームをして,やりたいスポーツをやって」では勉強で身を立てることなど望むべくもありません。そういう生徒には「大学は勉強をする所なのに,なぜそれしか勉強していないのに大学に行きたいの?」と不思議に思ってしまいます。

 塾生のみんなが常に考えるべきことは,「自分はどうやって生きていくのか」ということです。シビアですが,人生はみんなに何も与えてはくれません。自分から求め,行動し続けなければ,何一つ得られない人生になってしまいます。歩み続ける気がないものには,人生は幕を閉じてしまいます。「まだ早い」と何にでもフタをして,目先の楽しいことにばかり目を向けているうちに,時間はあっという間に過ぎ去ってしまうのです。

 もう一度書きます。何もしようとしない人間には何も訪れません。神様は何かを求めて絶えず行動し続ける者にのみ,その努力にふさわしい見返りをもたらします。したがって,自分が大きな成功や達成を希求しているのならば,今すぐにその成功や達成の大きさに見合った努力を始めるべきです。500万円の高級車が欲しければ,500万円貯めなければならないのと全く同じ理屈です。

 何はともあれ「まずは行動してみること」。全ての素晴らしい人生はそれから始まります。
〈今週のMVP〉

 今週は中3生の最後の週ですので,公立高校入試の過去問で国語・英語を筆頭に,理科・社会でも高得点を出している西川翔真君を選出しました。受験勉強も大詰めになってきた最近では苦手であった数学も得点を伸ばしてきています。7日の入試当日では最高の結果を出せるように期待しています。