受験生(高3生と中3生)のみんなに向けて思うところを書いてみます。
厳しく感じられるかもしれませんが、最後まで読んでみてください。
現時点で「合格する自信がある人」はいいですね。
この文章を読む必要はありませんので、そのまま力を出して合格してきてください。
けれども、そういう生徒は今年の学びの森の受験生にはいないはずです。
だからこそ、僕はこの文章を書こうと思いました。
大切なのはここからです。
たとえば中3生で、「君と同じ内申点」で、「君と同じ道コンのSS」で、
「君と同じくらいの過去問の点数」で、「君と同じ公立高を志望している」という生徒は複数名います。
けれど、同じ条件にもかかわらず、「受かる生徒と落ちてしまう生徒」がいるのです。
たとえば高3生(浪人生も含む)で、「君と同じくらいの模試の偏差値」で、「君と同じセンター得点率」で、
「君と同じくらいの過去問の点数」で、「君と同じ国公立大学を志望している」という生徒はかなりいます。
けれど、同じ条件にもかかわらず、やはり「受かる生徒と落ちてしまう生徒」がいるのです。
僕は長年、そのどちら側の生徒も大勢見てきました。
何が言いたいのかわかりますか?
現時点でまったく同じ実力で同じ条件であるにもかかわらず、
全員受かるわけでも落ちてしまうわけでもなく、
受かる生徒と落ちてしまう生徒に分かれてしまうのです。
思うに、両者を分けるのは、ただ「あきらめるかどうか」だけです。
あきらめた生徒からふるい落とされてしまうのです。
「それなら、あきらめなければいいんだ」と思う生徒もいるかもしれませんが、
そんなに簡単なことではありません。
重要なのは、「あきらめる」とはどういうことなのか、ということです。
僕が考える「あきらめる」とは、「合格したいという気持ちがなくなる」ということではなく、
「自分の合格を信じられなくなる」ということを指します。
したがって、どんなに合格したいと強く願っていても、
自分の合格を信じられない生徒は「あきらめている」ということになります。
試験までの残りの日々の中で「あきらめてしまう」受験生がいます。
試験当日に会場へ向かう途中で「あきらめてしまう」受験生もいます。
試験時間の最中に「あきらめてしまう」受験生もいます。
実際かなりの数の生徒がそうなるのだろうと思いますが、どの生徒もかなり厳しい受験となります。
僕の実感として、倍率が3倍だとしたら、
そのうち0.8倍から1.0倍くらいの生徒は、どこかで「あきらめてしまう」はずです。
したがって、実質2.0倍から2.2倍の入試ということになります。
厳しいですが、それが受験であり、現実なのです。
だからこそ、僕は
中3生と高3生の全員が「試験が終わる最後の瞬間まで自分の合格を信じ抜く」ことを願っています。
それができるだけで、みんなに必ず合格のチャンスが出てくるのです。
それが受験なのです。そういう風にできているのです。
自分の合格を最後の最後まで信じて、必ず合格をつかみ取ってきてください。
僕も最後の最後までみんなの合格を信じ抜きます。