NO.121 H31.2.9

受験生(高3生と中3生)のみんなに向けて思うところを書いてみます。

厳しく感じられるかもしれませんが、最後まで読んでみてください。

 

 

現時点で「合格する自信がある人」はいいですね。

この文章を読む必要はありませんので、そのまま力を出して合格してきてください。

 

けれども、そういう生徒は今年の学びの森の受験生にはいないはずです。

だからこそ、僕はこの文章を書こうと思いました。

大切なのはここからです。

 

たとえば中3生で、「君と同じ内申点」で、「君と同じ道コンのSS」で、

「君と同じくらいの過去問の点数」で、「君と同じ公立高を志望している」という生徒は複数名います。

けれど、同じ条件にもかかわらず、「受かる生徒と落ちてしまう生徒」がいるのです。

たとえば高3生(浪人生も含む)で、「君と同じくらいの模試の偏差値」で、「君と同じセンター得点率」で、

「君と同じくらいの過去問の点数」で、「君と同じ国公立大学を志望している」という生徒はかなりいます。

けれど、同じ条件にもかかわらず、やはり「受かる生徒と落ちてしまう生徒」がいるのです。

僕は長年、そのどちら側の生徒も大勢見てきました。

 

何が言いたいのかわかりますか?

 

現時点でまったく同じ実力で同じ条件であるにもかかわらず、

全員受かるわけでも落ちてしまうわけでもなく、

受かる生徒と落ちてしまう生徒に分かれてしまうのです。

 

思うに、両者を分けるのは、ただ「あきらめるかどうか」だけです。

あきらめた生徒からふるい落とされてしまうのです。

 

「それなら、あきらめなければいいんだ」と思う生徒もいるかもしれませんが、

そんなに簡単なことではありません。

重要なのは、「あきらめる」とはどういうことなのか、ということです。

 

僕が考える「あきらめる」とは、「合格したいという気持ちがなくなる」ということではなく、

「自分の合格を信じられなくなる」ということを指します。

したがって、どんなに合格したいと強く願っていても、

自分の合格を信じられない生徒は「あきらめている」ということになります。

 

試験までの残りの日々の中で「あきらめてしまう」受験生がいます。

試験当日に会場へ向かう途中で「あきらめてしまう」受験生もいます。

試験時間の最中に「あきらめてしまう」受験生もいます。

実際かなりの数の生徒がそうなるのだろうと思いますが、どの生徒もかなり厳しい受験となります。

 

僕の実感として、倍率が3倍だとしたら、

そのうち0.8倍から1.0倍くらいの生徒は、どこかで「あきらめてしまう」はずです。

したがって、実質2.0倍から2.2倍の入試ということになります。

厳しいですが、それが受験であり、現実なのです。

 

だからこそ、僕は

中3生と高3生の全員が「試験が終わる最後の瞬間まで自分の合格を信じ抜く」ことを願っています。

それができるだけで、みんなに必ず合格のチャンスが出てくるのです。

それが受験なのです。そういう風にできているのです。

自分の合格を最後の最後まで信じて、必ず合格をつかみ取ってきてください。

僕も最後の最後までみんなの合格を信じ抜きます。