新学期が始まり1週間あまりが過ぎました。この間僕は、塾生ひとりひとりの勉強に対する姿勢を見続けているのですが、「明らかに変わろうとしている生徒」と「結局そこまで変わろうとしていない生徒」に分かれつつあるのが現状です。本当に残念です。
勉強に限らず何事においてもそうですし、また当欄でも度々指摘していることなのですが、心から欲し、自ら行動しない限り、人間は決して何も得られません。いくら塾に来て勉強しても、結局はその努力はその努力の程度にふさわしい成果しか得られないのです。10の努力で11の成果すら得られないものを(そもそもそれを期待すること自体がナンセンスです)、10の努力で20の成果を得ようとしている生徒が残念ながら少なからず見受けられます。そういう生徒には、実は10の成果も出ないと僕は思っています。
あるいは、努力と成果の関係は目に見えてわかるものではないので、「10の努力とか20の成果とか言われてもピンとこない」という生徒もいるでしょう。しかし、わかりにくいものであればなおさら一生懸命努力し、やれる限りのことをし続けるべきだと僕は思うのですが、そういう生徒に限って、言い訳ばかりで自分が今いる場所から動こうとしません。
本来ならば「成果が出るかどうかはわからないけど、やっぱり絶対に成果を出したいからやれることはやってみよう」となるはずなのですが、そういう割り切りが出来なくて、いつまでも同じところにとどまっている生徒に対して、僕自身はがゆさを感じますし、そのような取り組み方のためにその生徒は今までどれだけ多くのものを失い、これからもどれだけ多くのものを手に入れ損なうのだろうと悲観してしまいます。
結局は能力の問題などないのです。あるのはただ『意識』の問題なのです。
僕も佐藤も生徒に『より良い方法』を提示することはできます。しかし残念ながら、その方法は「自分から本気で変わろうとしている『意識』の高い生徒」にしか使いこなすことが出来ません。それが厳然たる事実です。
新学期になんとか変わりたいと思っている生徒には、今以上に強い意識でそれを継続させてもらいたい。逆にまだそこまで強い気持ちが生まれていない生徒には、自分の道は自分で切り拓くということの意味を1度でいいから真剣に考えてもらいたい。今の僕の願いはそれだけです。
GWまでの残り2週間、塾生たちひとりひとりの『本心』がどこにあるのかをじっくり見極めようと思います。
〈今週のMVP〉
新学期が始まったばかりでそれほど宿題が出なかったせいか、今週はそれほど強い印象を残した生徒はいませんでした。GW前の来週と再来週に期待しています。図書カードを狙って勉強してみるのも頑張るためのひとつの方法だと僕は思います。
