No.125 H18.4.22

 今週はあえて中3クラスについて思うことを書いてみようと思います。

 今年の中3生は大部分が中2の4月までに入塾してくれていましたので、比較的受験指導をしやすく、しかも素直な生徒が多いため教えやすいクラスでもあります。また、僕自身教えていて随所で「楽しいな」と実感させてくれる面も併せ持っています。しかし、ただ一点だけ不安な要素があるのです。それは、「集中力」です。

 彼らのテストや宿題の採点をしていると、いつも「設問の読み間違い」や「単純なポカミス」が連発します。もちろんミスにも種類があって、ミスと言いながらも明らかに定着していないというものもありますが、彼らのミスの大部分は「完全にわかっているけど間違えた」という代物です。

 その原因を考えて思い当たるのが、家庭での学習状況です。居間や家族のいる場所でなく自分の部屋で孤独に勉強している生徒、テレビや音楽を聴きながらでなく、きちんと勉強に集中して取り組んでいる生徒、あるいは宿題を塾に来る直前などにやらずに前日のまでにしっかりと終わらせている生徒、以上のことをしっかりと守れている生徒はどれくらいいるのでしょうか。このような点も守れずに勉強していても決して「集中力」など付きませんし、成績が上がるはずもありません。

 つまり僕が言いたいのは、「成績を上げるということは、実はそれほど難しいことではない」ということなのです。「やるべき時にやるべき量の勉強をしっかり集中してやる」これが実践できれば、誰でも確実に成績は上がります。受験学年ということでそろそろ焦り始めた生徒もいるでしょう。現時点で志望高の判定が思わしくない生徒は、合格に対して不安になっている部分もあるでしょう。その気持ちは痛いほどよくわかります。でもその前に、「当たり前のことを当たり前にやってみる」ことが大切なのではないでしょうか。

 毎年のことなのですが、高校入試は「1学期から夏期講習までが勝負」となります。その大切な時期にどれだけの勉強ができるかに合格はかかっています。でもだからこそ、もう一度自分の勉強に対する姿勢を振り返ってみて、反省すべきところはしっかりと反省して、新たな気持ちで勉強に向かって欲しいと僕は思います。

 「第一志望校完全合格」を目指して、僕ももう一度新たな気持ちで中3生と向き合い、精一杯指導していきたいと思っています。

〈今週のMVP〉

 今週のMVPは見事に第一志望の企業から内定をもらった大学生の三上拓哉君です(TOEICクラスで英語を学んでいます)。僕は彼の物事に対する真面目な姿勢と素直な心をとても高く評価しています。内定に満足することなく、残り少ない学生生活を充実させてほしいと期待しています。