No.130 H18.6.3

 最近いくつかの学年で「勉強より大切なこと」について話しています。

 学習塾で「勉強より大切なこと」を教えるということは一見矛盾した行為に思えますが、創優会では「いくら勉強だけ教えたって勉強ができるようにはならない。大切なのは勉強に向かう意識だ」と常々言い続けていますので、この文章を読んでいる大半の方々にはご理解いただけるのではないかと思っています。

 では、その「勉強より大切なこと」は何なのか?

 僕はそれを「あとで後悔しないこと」だと考えています。

 僕は「あとで後悔さえしなければ勉強だってしなくてもいい」と本気で思っています。学習塾の塾長としてふさわしくないと思われたとしても、本当にそう思えてしまうのですからそれは仕方ありません。でも逆に、「やっぱりあの時勉強しておけば良かった」という思いが心の中に少しでも浮かぶようなら、それだけでもう最悪だと思います。もちろんこれは勉強以外のあらゆる事柄にも当てはまります。何においても「~しておけば良かった」とあとで思うようなら、それだけでもう最悪なのです。

 したがって、僕は塾生たち一人一人に「あとで後悔しない人生を歩んでほしい」という一心でこの仕事をしています。僕は決して勉強を教えたいのではありません。勉強を教えたいのならば、「勉強だけを教えればいい塾」を作ります。僕が勉強を教えているのは、スポーツよりも何よりも勉強が最も生徒たち一人一人の将来に結びやすく、また後悔という要素から生徒たちを遠ざけやすいと考えたからです。

 結局、「生徒たちが後悔のない人生を送ってくれること」が僕にとって最も後悔のないことなのだと思います。

 イチロー選手や松井選手が野球に自分の全てを捧げて生きてきたように、創優会の生徒たち全員が「自分にとって特別なこと」に早く気づき、その実現に向かって精一杯頑張れたならどれだけ素晴らしいことか。そんなことを夢見ながら、また1日1日を大切に過ごしていこうと思います。

〈今週のMVP〉

 中学生が定期試験の対策期間のため授業がストップしており、残念ながら先週に引き続き該当者はいません。来週に持ち越しとなりますが、是非、狙ってみて下さい。塾生全員の頑張りに期待します。