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前回は、「理解する力」について書きました。

「もっと理解したい」「本質を理解したい」と思う心がもたらす力 のことです。

 

けれども、実はこの力だけでは人は伸びていけません。

なぜなら、「正しい理解は正しい思考によってもたらされる」からです。

 

理解するためにはそもそも考え始めなければなりません。

考え始めて、考え続けて、ようやく理解にたどり着くのです。

 

たとえば、授業中に僕の説明を一生懸命聴いてくれる生徒がいたとします。

本人は一言も聞き漏らさない勢いで聴いています。

でも、その生徒が本当に考えているかどうかはわかりません。

「必死さ」と「考えているかどうか」は無関係なのです。

 

大切なのは、「頭の中に『?』が出ているかどうか」です。

 

人は考え始める時に必ず「?」が出てきます。

「先生は今日の授業で何が一番言いたいんだろう?」

「今日の授業で先生が自分に期待していることは何だろう?」

「この単元が入試で出題されるとしたら、どういう問題になるんだろう?」

「この単元を完全にマスターするにはどんな復習をすればいいのだろう?」

まだまだいくらでもあると思いますが、人は考え始めると「?」が出てくるのです。

 

「考えている人」は、知らないうちに「?」がたくさん出てきているはずであり、

その人だけが「正しい理解」にたどり着くことができるのです。

 

その逆の例として、「言われたことしかできない人」を挙げます。

その人に「自分が言われたことしかできていないという実感」はほとんどないと思います。

けれども残念ながら、その人は考えられていないので、やはり「?」が出ていないのです。

「どういう仕事をすれば相手に喜んでもらえるだろう?」

「どういう仕事をすれば自分が成長できるだろう?」

「逆に、どんな仕事をしてはいけないだろう?」

このような「?」が頭に浮かばないので、仕事をただ終わらせることしかできない。

その結果、「言われたことしかできない人」と見なされてしまうのです。

 

人は本当に考えようとするならば、必ず頭に「?」が浮かぶものなのです。

したがって、厳しい言い方になりますが、

「?」が浮かばない人は「ずっと思考停止している」ということになります。

本人は考えているつもりかもしれませんが、実は「ただ何かを思っているだけ」で、

実際のところは何も考えられていません。

 

では、僕が考える「本当の考える力」を言語化するとこうなります。

わからないことを「わかるまで考えたい」と思う心がもたらす力

 

わかるまで考えたいと思ったら、いや思うからこそ、自動的に「?」が出てくるのです。

わかりたいと思えば思うほど、たくさん出てくるのです。

「どうすればできるのだろう?」と自問するから「こうすればできる!」となるのです。

何も自問せずに突然「こうすればできる!」とはなりませんよね。

 

まだ書き足りませんが、続きは来週にまわすことにします。

来週は「考える力」と「理解する力」についてまとめようと思います。

是非読んでみてくださいね。