国語という科目を教えていて最も難しいなと感じるのは、
「生徒がめんどくさそうに文章を読んでいる時」です。
こういう読み方だと、文章内容がどうしても頭に入ってきません。
また、設問の読み間違いなどのミスも増えてしまいます。
おそらく、いくら文章を読んでもなかなか内容が読み取れず、
それが苦手意識にもつながって、
ついついそういう読み方になってしまったのだろうと思います。
とはいえ、その気持ちは僕にもわからないわけではありません。
高1の頃までは僕も文章読解が苦手で、読むことがとにかく苦痛だったのです。
読んでも読んでも文章が頭に入ってこなかった時のことを、僕は今でも覚えています。
でも、ここが分かれ道なのです。
①苦手だから、いやいや取り組んでしまうのか。
それとも、
②苦手だからこそ、真剣に取り組もうとするのか。
①を選んでしまう生徒は、残念ながらいつまで経っても文章が読めるようにはなりません。
いやいや取り組んでできるようになることなどこの世に1つもないのですから。
一方、②を選択できる生徒には、可能性が広がる一方だと思います。
「苦手だからこそ真剣に取り組もうとする」という姿勢は、
勉強に限らず何をしても成功できる可能性が高いでしょう。
もちろん、自分にそこまで必要のないことならば、①を選んでもかまいません。
僕もそうすると思います。
でも、受験科目に関して①を選ぶことは不合格に直結します。
「自分にとって本当に大切なこと」については、
塾生のみんなが②を選択し、実際に頑張っていけるような、
そういう仕組みを学びの森が用意してあげる必要があるのかもしれないですね。
もっとよく考えてみようと思います。