No.26 H28.11.19

「好況よし 不況なおよし」

 

この言葉は、世界的な家電メーカーであるパナソニックの創業者である

松下幸之助さんの有名な言葉です。

僕はこの言葉が本当に好きで、自分のものの考え方の真ん中にすえています。

 

文字通り、「好景気は良いが、不景気はさらに良い」という意味なので、

一見すると「逆じゃないか?」あるいは「無理しているだけじゃないのか?」

と思われるかもしれません。

でも、松下さんは本気でそう考えていたそうです。

 

その真意は、

好況の時は、良いものだけでなくそれほど良くないものでも売れてしまう。

けれども、不況の時は、本当に良いものだけしか売れない。

だからこそ、普段から当たり前のことを当たり前にやってきちんと力を蓄えている企業にとっては、

好況よりも不況の時こそ他社に差をつけるチャンスである。

また、不況の時こそ「何が大切なのか?どうすべきなのか?」について

自分と向き合ってじっくりと考えることができる。だからこそ、チャンスである。

ということです。

 

「好景気より不景気の方がチャンスである」というのは、普通あり得ない考え方ですよね。

でも、塾経営を始めたばかりの十数年前の僕にとっては、

「これこそ自分が求めていたものだ!」と目からうろこが落ちる思いがしたものです。

 

唐突な内容に思われたかもしれませんが、

「トランプ氏が大統領に就いた後の日米関係」に思いをはせた時、

冒頭の言葉が思い浮かんだので、今週はそのまま書いてみました。