No.29 H28.12.10

高校受験で問われるのは、

結局のところ、「生まれた日から高校入試当日までの積み重ね」です。

 

大学受験で問われるのは、

結局のところ、「生まれた日から大学入試当日までの積み重ね」です。

 

就職受験で問われるのは、

結局のところ、「生まれた日から就職試験当日までの積み重ね」です。

 

つまり、小手先やごまかしは通用しないということです。

 

もちろん、生まれてからずっと完璧な努力を続けてきた人間などいるはずがありませんし、

そもそも人間はそんなに強い生き物ではありません。

 

けれども、人間の真価は、

決して生まれ持った才能ではなく、「それまでに積み重ねてきたもの」によって見定められるのです。

少なくとも僕はそう信じています。

 

でも、それは受験生や就活生に限ったことではありません。

 

たとえば僕は今日、中1の英語の授業があります。

もう20年以上も教えてきているわけですから、

中1生に英語を教えるだけならいくらでも教えることはできます。

でも、それをやってしまうと僕自身に何も積み重ねられるものがありません。

授業というのは惰性でやれてしまうものなので。

したがって、今まで僕が経験してきたすべてを踏まえて、

「今の中1生全員に今の僕が提供できる最高のもの」を提供したいのです。

 

ということは、僕も今日の仕事で問われるのは

「生まれた日から今日までの積み重ね」ということになります。

というより、毎日すべての授業でそれを問われ続けています。

だからこそ、手を抜けませんし、抜く気もありません。

 

つまり、「人はだれしも、それまでの人生の積み重ねが問われている」のです。

 

逆に、積み重ねが評価されるからこそ、僕のような凡人でも勝負できるわけです。

毎日なまけずにきちんと積み重ねていけばいいのですから。

そういう意味では、きわめて公平で納得のいくことなのだと僕は理解しています。

 

塾生のみんなに「自分は積み重ねで勝負していこう!」と思えるくらいになってもらいたい。

僕はいつもそう願っています。