「勉強の仕方がわからない」という生徒がいます。
その気持ちがわからないわけではありません。
そう思っている生徒はたくさんいるだろうなと僕にも思えます。
でも、僕たちはその生徒に
ただ勉強の仕方を教えればいいというわけにはいかないのです。
僕たちがプロとして生徒にすすめる勉強というものに、
「小手先」や「付け焼刃」のものは一切ありません。
「しっかりと頑張った分、きちんと力になる」という
勉強の本質に根差した方法だけをいつもすすめることになります。
そうでなければ、大きな成果は得られないからです。
ところが、その「勉強の仕方がわからない」と求めてくる生徒は
「そこまで本格的な方法は求めていない」という場合が実に多いのです。
たいてい軽い気持ちで、手っ取り早く点数が取れるような勉強を求めてきます。
したがって、僕たちがすすめるしっかりとした勉強をあまり受けつけてくれません。
それで僕たちは「勉強の仕方がわからない」という生徒に対して
いつも戸惑ってしまうのです。
勉強の仕方というものは確かにあります。
でも、それは1つではありません。
良い方法から悪い方法まで、本格的な方法から小手先や付け焼刃の方法まで、
いくらでも存在します。
その数ある中で、最も正しく将来性のある方法を僕たちは選択しています。
したがって、「目先の結果だけ」を求めることは決してありません。
もちろん、僕たちも「小手先」の勉強を教えることだってできます。
でもそれをやってしまうと、
その生徒は小手先の勉強ばかり求めるようになってしまうのです。
野球のボールの投げ方をきちんと教わらないで投げていると、
その生徒はいつか必ず肩かひじを痛めてしまいます。
ピアノの弾き方をきちんと教わらないで自己流で弾いてばかりいると、
その生徒には悪い弾き方の癖がついてしまいます。
勉強も同様です。
ただやればいいというものではなく、
本質に根差した方法で勉強に取り組んでこそ成果が出るのです。
そして、その積み重ねが合格へとつながっていくのです。
勉強の仕方を教えてほしがるのは構いません。
でもそこで、「小手先の方法」を求めるのではなく、
「確実に結果が出る正しい方法」を求めてもらえると本当にありがたいです。
何事も本質に根差した形で取り組むのが、
実は最も効率が良く、しかも最も面白いと僕は思います。