問題を解決したいとき、選ぶべき解法には大きく分けて2種類あります。
1つは『一般解』で、もう1つは『特殊解』です。
『一般解』とは「一般的な(普通の)解き方」という意味で、
『特殊解』とは「特殊な(普通ではない)解き方」という意味です。
簡単な例では、お金を貯めたい場合
「支出を減らして収入を増やす」という『一般解』と
「宝くじやギャンブルで一獲千金を狙う」という『特殊解』とに大別されます。
極端な例を出しましたが、
確実にお金を貯めていくにはやはり
「支出を減らして収入を増やす」という方法しかありませんし、
これは子供でもわかることだと思うのです。
つまり、『一般解』で成果を出そうとするというのが
本来当たり前のことなのです。
というより、「それ以外にはないと考えるのが普通」なのです。
でも、そんなことはわかっているんだけれども、
どうしても『特殊解』を選んでしまう人がいます。
あるいは、どうしても、『一般解』を選べない人がいます。
「志望校に受かりたいけれど、なるべくラクな方法はないかなあ」
「運動をせずに好きなものを好きなだけ食べ続けながらやせられる方法はないかなあ」
このような考え方をしてしまう人です。
でも、このやり方はまず上手くいきません。
実のところ「奇跡を待ち望んでいるだけ」だからです。
僕は塾生のみんなに「『一般解』のすごさ」を伝えたいと思っています。
「地味だけれど頑張った分必ず成長できる『一般解』の素晴らしさ」を伝えたいのです。
逆に、「『特殊解』を求めることの怖さ」も理解してもらいたいと考えています。
「ラクを選びたがる心こそが失敗の根源である」とわかってもらいたいのです。
創優会はそのためにあると言ってもいいくらいです。
受験でも社会に出てからも、役に立つのは『一般解』しかありません。
逆境に打ちひしがれているとき、拠り所となるのは『一般解』にほかなりません。
『特殊解という奇跡』を求める心(心の弱さ)は負の連鎖を招いてしまうだけです。
「絶対に受かりたいからやれるだけやってみよう!」
こう思えて実行できる生徒は、
実は『目標達成への最短距離』を歩んでいるのです。
たとえば勉強で、たとえば部活で、
自分の頭や心が『一般解』を求めているのか『特殊解』を求めているのか
じっくりと確かめてみることを僕はおすすめします。