No.370 H23.11.12

「自分はどのような人間なのか」ということや

「自分には何が向いているのか」ということについては

中学生くらいからじっくりと考え続けるべきだと思います。

自分を理解することは何歳になっても大切なことですから。

 

でも、考えても考えてもわからないようならば、

それはそれでいいんです。

 

その代わりに、

今自分の目の前にあるものに真剣に取り組んでみましょう。

今目の前にあるものを、今の自分のすべてをぶつけてやってみましょう。

 

その姿を見て、周囲の人たちが判断してくれるはずです。

「この子はこういう人間なのか」と。

「この子にはこういう方面(仕事)が向いているんじゃないか」と。

もちろん、おおむね好意的に。

そして、その人達たちの言うことに耳を傾けてみればいいんです。

 

逆に、今自分の目の前にあるものに真剣に取り組めない人に対しては、

「この子はこの程度の人間なんだな」とか、

「この子はうちには必要のない人間だな」と判断するはずです。

残念ながら、否定的なまなざしで。

それでも、その人たちの言うことに耳を傾けるべきなんです。

「自分がどのように見られているのか」はよくわかりますから。

 

頑張るのは自分です。でも、それを評価するのは他人です。

自分が頑張っていれば、他人もそういう人として評価してくれますし、

自分が何も頑張らなければ、他人もそのように評価するしかありません。

 

「自分はこうしたいんだ」という意志はもちろん大切です。

でも、「自分が周囲にどう見られているのか」についての感受性も

やっぱりおろそかにはできません。

 

「自分から外へと向かっていく矢印」と「外から自分へと向けられている矢印」

この二つをどのように意識し、どうやってバランスを取っていくのかが、

これからの時代を生き抜くヒントになると僕は思っています。