「自分はどのような人間なのか」ということや
「自分には何が向いているのか」ということについては
中学生くらいからじっくりと考え続けるべきだと思います。
自分を理解することは何歳になっても大切なことですから。
でも、考えても考えてもわからないようならば、
それはそれでいいんです。
その代わりに、
今自分の目の前にあるものに真剣に取り組んでみましょう。
今目の前にあるものを、今の自分のすべてをぶつけてやってみましょう。
その姿を見て、周囲の人たちが判断してくれるはずです。
「この子はこういう人間なのか」と。
「この子にはこういう方面(仕事)が向いているんじゃないか」と。
もちろん、おおむね好意的に。
そして、その人達たちの言うことに耳を傾けてみればいいんです。
逆に、今自分の目の前にあるものに真剣に取り組めない人に対しては、
「この子はこの程度の人間なんだな」とか、
「この子はうちには必要のない人間だな」と判断するはずです。
残念ながら、否定的なまなざしで。
それでも、その人たちの言うことに耳を傾けるべきなんです。
「自分がどのように見られているのか」はよくわかりますから。
頑張るのは自分です。でも、それを評価するのは他人です。
自分が頑張っていれば、他人もそういう人として評価してくれますし、
自分が何も頑張らなければ、他人もそのように評価するしかありません。
「自分はこうしたいんだ」という意志はもちろん大切です。
でも、「自分が周囲にどう見られているのか」についての感受性も
やっぱりおろそかにはできません。
「自分から外へと向かっていく矢印」と「外から自分へと向けられている矢印」
この二つをどのように意識し、どうやってバランスを取っていくのかが、
これからの時代を生き抜くヒントになると僕は思っています。