若者の失業率が年々上がり続けています。
これは日本だけでなく、世界的な現象です。
スペインでは若者の失業率が20パーセントを超えています。
原因は色々と考えられますが、
僕はこの2点が主だったのではと考えています。
1つ目は「発展途上国の安価な労働力」です。
世界中の企業が(大企業だけでなく中小企業でさえ)、
中国や東南アジアなどの人件費のかからないところへ生産の拠点を移しています。
しかも今後はさらに徹底されるでしょう。
今の金融危機の状況ではどの企業もやっていけないからです。
したがって、中国や東南アジアの人たちと同じような仕事しかできない若者に仕事がないのは
当然と言えば当然の結果なのです。
2つ目は「コンピュータやロボットという安くて信頼性の高い労働力」です。
設備投資には莫大な金額がかかりますが、
コンピュータとロボットはいつでも(24時間!)安定した仕事を続けることができます。
しかも、「疲れた」だの「ストレスがたまる」だの言いません。
故障したり壊れても、修理や交換で済んでしまいます。
使う側としてはこんなに使いやすい労働力など他にはありません。
したがって、コンピュータやロボットにもできる仕事しかできない若者に仕事がないのは
やはり当然と言えば当然の結果なのです。
では、どうするか?
答えは明白です。
「発展途上国の労働者」や「コンピュータやロボット」にはできない仕事を見つけ、
その仕事をこなせるだけの能力や技術を身につける。
ということになります。
というより、それができる人にはいくらでもオファーが舞い込みます。
新聞やニュースで外国の若者のデモを見るたびに、可哀そうにと思う反面、
「そうなる前にいくらでも考える時間があっただろうし、今だっていくらでもあるだろうに…」
と思ってしまいます。