去年から、特に震災以降、時間が経つのがあまりにも早いので、
少し不安な気持ちにすらなっていたのですが、
よくよく考えてみたら、「これは良いことなんだ」と思えてきました。
時間の大切さを再認識できるからです。
「失ってみて初めてその大切さに気づく」という言葉をよく耳にしますが、
時間の場合「失う」ということは「死」を意味することになるわけですから、
「失ってみて初めて時間の大切さに気づく」ということは原理的に不可能なわけです。
したがって、「時間の大切さの再認識」に必要な条件は、
「あまりに時間が早く過ぎ去ると感じる」か
「やるべきことが多すぎてあまりに時間が足りないと感じる」か
「その両方」ということになるのでしょう。
実際、人は時間が足りなくならなければ時間の使い方について考えたりはしません。
それは、お金が足りなくならなければお金の使い方について考えないのと同様です。
「時間について考えなさい。そして、大切にしなさい」
何かが僕に言ってくれているような気がします。
いい機会ですので、徹底的に考えてみることにします。
「自分の時間の長さ」こそ「自分の人生の長さ」であり、
「自分の時間の充実」こそ「自分の人生の充実」ですものね。