No.388 H24.4.14

先日、娘の幼稚園の入園式に出席してきました。

生まれた頃は「いつか幼稚園に通う日も来るのかなあ」なんて漠然と思っていただけでしたが、

実際にその日を迎え、月日の過ぎゆく早さを実感させられるとともに、

式の最中、親としてこれからこの子にしてあげるべきことを再確認していました。

 

親として子供に願うことは、やはり「自立」にほかなりませんが、

その具体的な方策として僕はいつも二つのことを念頭において子供を見ています。

 

まず一つは、「しっかりと頑張れる人間になること」です。

これは「自分にも他人にも言い訳せずにやるべきことをやる」ということとほぼ同義です。

 

もう一つは、「失敗や挫折を自力で乗り越えられる人間になること」です。

いやむしろ「失敗や挫折のたびにたくましく成長できる」くらいであってほしいものです。

 

この二つが備わっていれば、どんな世の中でも十分に自立してやっていけると僕は思っています。

したがって親の役目としては、

「この二つを娘が身につけるのを信じて、見守り続ける」ことに尽きるのだと思います。

 

 

ただ、僕は塾生のみんなに対しても同じような見方をしています。

 

進学塾ですから、求められているのは「成績や受験に関して結果を出すこと」です。

これは言うまでもありません。

でも、それだけではあまりに不十分であると僕には思えるのです。

上記の「しっかりと頑張れる人間になること」や「失敗や挫折を自力で乗り越えられる人間になること」も

僕は塾生のみんなに強く求めたいですし、そうすることでさらに結果が出しやすくなるとも思います。

 

この国では、勉強そのものが重要でなくなることは未来永劫ないでしょう。

でも、「勉強さえできれば生きていける」という時代がとっくに終わってしまったのも事実です。

 

「学力」と「逆境にこそ強い人間力」を兼ね備えた人材。

育成すべきはこのような人材であると僕は確信していますし、

その育成のために保護者の方々とも協力していきたいと願っています。

 

指導者としてまだまだ至らない点ばかりではありますが、塾生全員の成長のために力を尽くす所存です。

皆様、今年度もよろしくお願い申し上げます。