No.390 H24.4.28

このような仕事をしていてこんなことを書くのもなんですが、

勉強がいくら出来るようになっても頭を使えるようにはならない、と僕は思っています。

なぜなら、勉強には正解が必ず1つあり、しかもその正解に至る解法パターンが確実に存在するからです。

したがって、勉強が出来るようになるというのは「解法パターンを覚える」ことと同義なのです。

つまり、「パターンさえ頭に入れてしまえばどんな問題でも解ける」ということになります。

 

このような状態と「頭を使えている」というのは似て非なることだと思うのです。

「頭を使う」というのは、そんな薄っぺらいことでは決してありません。

 

では、どういう状態が「頭を使えている」ことになるのか?

 

本当は、ここでこの文章を読むのをやめて自分で考えてみる人が「頭を使えている」ことになるのですが、

とりあえず書いてみます。

 

           「なぜなのか?」「どうすればいいのか?」

           この2つの言葉を自分自身にたえず問いかけること。

 

もちろん他にもあるとは思いますが、

このことが出来ているかどうかが一つの目安になると僕は思います。

 

この2つの言葉を自分に問いかければ自動的に頭を使えるようになるというわけではありません。

でも、頭を使えている人は、例外なくこの2つの言葉を使いこなしているはずです。

 

「なぜなのか?」は反省をうながす言葉です。

「どうすればいいのか?」は行動をうながす言葉です。

 

自分の至らなさを反省し、その反省をしっかりと行動にうつす。

このことが自分の成長につながらないはずがありません。

その自分の成長こそが「頭を使えている証」なのだと僕は思います。