先週は風邪で授業もお便りも休ませていただき、申し訳ございませんでした。
おかげ様ですっかり元気になりましたので、夏期講習に向けてひと踏ん張りしたいと思います.
「無駄なことなんて何もない」という言葉をよく耳にします。
これは実感したことのある人にはとても共感できる言葉だと思うのですが、
そうでない人には「無駄なことはやっぱり無駄なんじゃないの?」と思えることでしょう。
「神様はその人が乗り越えられない試練を決して与えない」という言葉もよく聞きます。
これも様々な試練を乗り越えた経験のある人にはよく理解できる言葉だと思いますが、
そうでない人は「乗り越えられないことだってあるんじゃないの?」とか
「そもそも神様なんていないよね」とか思ってしまったりします。
この2つの言葉に対して、実は僕も同じような思いを抱いていました。
「無駄なことなんて何もない」という言葉の意味を実感したのは20代の半ば過ぎでした。
それまでの僕はこの言葉を耳にしても正直なところピンときませんでした。
でも、20代半ば過ぎにある経験をしてからは、強く共感できるようになりました。
「神様はその人が乗り越えられない試練を決して与えない」という言葉を正しく理解できたのは、
札幌で塾を始めた頃のことですから9年前のことです。
それまでの僕は「そんなものなのかな?」と腑に落ちていない状態でしたが、
起業してからはその意味するところがようやく理解できるようになり、
今では「神様はその人が実は余力を持って乗り越えられる程度の試練しか与えない」とさえ思っています。
やっぱり経験って大事なんだと思うんです。
経験がすべてだとまでは言いませんが、
経験しないことにはピンとこないことってかなりたくさんあるんじゃないでしょうか。
もちろん、考えることも気づくことも大切です。
でも、それに経験がともなわなければそれで終わってしまいかねません。
経験して初めて、考えが深まり、気づきが広がるのです。
そして、次なる経験へとつながっていくのです。
経験に実感が追いつき、実感に言葉が追いつき、言葉に自分が追いつき、成長がもたらされる。
人によって異なるのかもしれませんが、
僕にとっての経験から成長までのメカニズムはこんな感じです。
経験ベースのこういう地道な成長って、身の丈に合った感じがして僕は好きです。