No.405 H24.9.1

時間の経過というものは、悲しい思い出や都合の悪い出来事を忘れるにはもってこいですが、

それ以外のことにはあまり役立たhttp://manabinomori-soyukai.com/wp-admin/edit.php?post_type=satouないのではないでしょうか。

 

なぜなら、

「時間が過ぎ去ったら自動的に何かを忘れてしまっている」ということはあっても、

「時間が過ぎ去ったら自動的に何かを身につけてしまっている」ということはないからです。

 

ということは、

「時間が経過した結果、いつのまにか何かが出来なくなっている」ということはあっても、

「時間が経過した結果、いつのまにか何かが出来るようになっている」ということはないわけです。

 

つまり、今の自分が

「自動的に退化していくことはあっても、自動的に進化していくことはあり得ない」のですね。

 

何かを身につけるためには時間と努力の両方を必要としますが、

その身につけた何かを失うには時間だけで十分なのです。

悲しい気もしますが、それが人間なのです。

 

だからこそ、ここで差がつくのだと思います。

ただ時間が過ぎ去っていくことに「何も感じない人間」と「不安を感じる人間」の差が。

ただ時間が過ぎ去っていくことを「なんとも思わない人間」と「可能性の喪失ととらえる人間」の差が。

 

何もしていないにもかかわらずどんどんなくなっていくものは時間しかありません。

時間とよく比較されるお金だって、使わなければなくなりません。

 

「時間に対する意識や考え方こそがその人間を表す」

これは決して言い過ぎな表現ではないように僕は思っています。