No.414 H24.11.17

夏期講習の終わり頃に、

ある卒業生(男子)が奥さんと生まれたばかりの赤ちゃんを見せに来てくれました。

まだ22歳なのですが、高卒後に就職し、この春結婚した生徒なのでした。

 

まさに追い込み授業の真っ最中だったのであまり話はできなかったのですが、

僕が「父親になった気分はどうだ?」と尋ねると、

「先生、俺どうしたらいいか全然わかんないんだけど。

でも、可愛いからとりあえず頑張る」と笑顔で言ってくれました。

 

その時、僕は心の中で

「先生も同じだよ。父親としてどうしたらいいかわかんないよ。

でもだからこそ、必死で父親やってるよ」

とつぶやいていました。

 

 

先日、半日の人間ドックを受診してきたのですが、

MRIとCTスキャンの検査を担当してくれたのが、

偶然ある卒業生(女子)だったのでした。

 

その生徒も今22歳(上記の生徒と同じクラスです)で、

3年間専門学校で勉強して、この春から病院に勤務しているそうです。

検査の合間で「仕事、大変かい?」と尋ねると、

「はい、ほんっとに大変です」と苦笑していました。

 

その時、僕は心の中で、

「先生も同じだよ、今でも仕事は大変だよ。

でもだからこそ、面白いんだよな」

とつぶやいていました。

 

 

手稲中が一番荒れていた頃に中3だった2人。

一人は、先生に反抗して授業中も廊下で暴れていた男子。

一人は、国語がどうしても苦手で美容師さんになりたいと言っていた女子。

 

その2人が卒業してから6年半後には、

こうして自分の力で生き始めている。

 

こういうことが僕はたまらなく嬉しいんです。

自分の力で生きていこうとする姿を見ることが。

もしかして合格の一報より嬉しいかもしれません。

 

一人の社会人として、心から応援したくなります。

自分の力で最高の人生を歩んでほしいものです。