No.435 H25.5.18

最近「すぐにわかった気になる病」の生徒が増えています。

すぐにわかった気になってしまい、それ以上の勉強をしないのです。

もちろん結果なんて出ません。

でも、同じことをいつまでも繰り返してしまいます。

 

「知る」と「わかる」は違います。

「わかる」と「できる」も違います。

「できる」と「いつでもできる」も違います。

 

「すぐにわかった気になる病」というのは、この「知る」の段階にいるということです。

でも、確実に結果を出せるのは、3つ上の「いつでもできる」段階の生徒だけなのです。

 

まず「知る」から「わかる」へと階段を上らなければなりません。

次に「わかる」から「できる」へと階段を上らなければなりません。

最後に「できる」から「いつでもできる」への階段を上って、ようやく結果の出せる生徒になるのです。

 

最近、特に中1と中2のクラスで「この病」に感染している生徒が多く見られます。

いくら勉強を教えてもすぐにわかった気になってしまうので、結局あとに残りません。

また、こちらが一生懸命わかりやすく教えると、さらにわかった気になってしまいます。

困ったものです。

 

でも、よくよく考えてみれば、

実は大人も「この病」に感染しているのではないでしょうか。

実際に会ったことも行ったことも経験したことも読んだこともないのに、

インターネットで知識や情報を得ただけでわかった気になってしまう。

わかった気になっているので、それ以上考えようとしない。

その結果、受け売りしかできなくなってしまっている。

 

受け売りだけの人間になってしまう分、大人の人の方がたち悪いですね。

 

生徒たちにとやかく言う前に、

改めて自分を見つめ直してみようと思います。