英語の力を伸ばすために、辞書を引くことは不可欠です。
特に英和辞典は幾度となく引く必要があります。
それこそぼろぼろになるまでです。
意味はもちろん、品詞は何でどういう形でどのような場面に出てくるのか、
ということもきちんと調べなければなりません。
したがって、例文までしっかりと見ることも必要になります。
でもそれと同時に、
辞書にはあまり頼りすぎてもいけません。
意味のわからない単語を見つけると即座に辞書を引いているようでは
本当の力は身につかないのです。
受験本番で辞書は使えないのですから。
つまり、こういうことです。
辞書を引かなければ勉強にならない。
けれども、
辞書を引いてばかりいると受験に受からない。
難しいことですが、これが受験英語の1つの真実なのです。
では、どうすればいいのか?
僕はこのように指導しています。
わからない単語を見つけたら、まずは意味や品詞をいろいろと推測してみる。
どのような形でどういう場面に出てくるのかも推測する。
それが終わってから辞書を引き、意味と品詞だけでなく例文もチェックする。
つまり、辞書を引く前にじっくり考え、引く時はじっくりと調べる。
これが「理想的な辞書との付き合い方」だと思います。
でも、このことって英語だけにとどまらず、
他の科目や仕事にもそのまま当てはまるような気がします。
最初は誰か(何か)に頼らなければ前へは進めない。
けれども、
いつも頼ってばかりではやっぱり前へは進めない。
思うに、
自分の力だけを頼りに前へと進んでいくというのが大前提で、
その上で、どうしても進んでいけなくなった時に誰か(何か)の力を借りる。
この両者のあり方こそが肝要なのではないでしょうか。
人間は独りでは生きていけない。
けれども、
自分を助けられるのは、結局自分しかいない。
強くありたいものです。