かれこれ20年以上この仕事をしてきましたが、
最近最も痛感するのは「子供たちが本気で物事に取り組まなくなった」ということです。
いや、「取り組めなくなった」という方が適切かもしれません。
ここに書いていいものかどうかわかりませんが、
そう痛感するたびに、僕は「かわいそうに…」と思ってしまいます。
申し訳ないのですが、そう感じずにはいられないのです。
なぜなら、「本気でやってみるからこそ面白さがわかる」からです。
言い換えると、「本気でやってみなければ絶対にわからない面白さがある」ということです。
本気になったことのない人にはその存在すらわからない。
そういう面白さがこの世界には数えきれないほどありますし、
僕が思うに、それは他の何よりも面白いものです。
決して飽きることがなく、どこまで行っても終わりがありませんし、
味わえば味わうほどその面白みは増していきます。
それはスポーツでも勉強でも仕事でもどんなことでも味わうことができますし、
いつでもどこでもだれにでも味わえます。
本気になりさえすれば…。
でも、僕の目の前にいるこの一部の生徒たちには、
残念ながらその世界が見えていません。存在することさえ知りません。
そして、彼らが本気にならない限りこれからも決してわかることはありません。
そうして今日もまた、文字をただなぞるように勉強しています。
やっぱり「かわいそうに…」と思ってしまいます。
本気になるかどうかを他人がコントロールできればいいんですけれど…。