No.475 H26.4.19

春期講習中にいろいろな学年で話したことを書きます。

 

良い結果はだれもが欲しがるものです。

もちろん僕もいつだってほしいです。

 

でも残念ながら、良い結果というものは自分で選べるものではありません。

「良い原因」があってはじめて生じるものです。

 

1万円のものが欲しければ1万円以上用意しなければならないのとまったく同じことです。

だれでもわかる簡単なことですよね。

 

ところが、そうではない人もいるようです。

 

「志望校に絶対合格したい」と強く言ってくるにもかかわらず、

僕が「そのためには、良い原因をつくらなければならないよ」と言うと、

とたんに下を向いてしまう生徒がいます。

 

あるいは、

「レベルの高い学校を目指したい」と決意を表したにもかかわらず、

次の授業の宿題をやってこない生徒もいます。

 

どちらとも良い結果を手に入れられるはずがありません。

「良い原因」をつくる気がないのですから。

 

1万円のものを買うために1万円以上用意しなければならないように、

志望校に合格するためには、志望校に合格できる以上の実力を身につけなければなりません。

そして、その実力を身につけるには、

それを身につけられるだけの「良い原因=良い勉強」をする必要があるのです。

 

結果として、「合格できるだけの良い原因」をつくれたら合格し、つくれなければ落ちてしまう。

それが受験なのだと僕は思います。

 

「良い原因」をつくろうと精一杯頑張る生徒を全力でバックアップするのが塾というものです。

逆に、「良い原因」をつくろうとしない生徒をバックアップすることはできません。

 

勉強をするのは塾ではなく、あくまでも本人なのです。

 

本当に良い結果を手に入れたかったら、その思いがどの程度のものなのかを確かめてみてほしい。

そして、「やっぱり良い原因をしっかりつくるしかない」と心の底から思えたら、

まずは目の前にある勉強に全力で取り組んでほしい。

 

勉強に限らずどんなことでも、そこからしか道は拓けないのだから。