No.491 H26.9.6

公立高入試まで残り半年を切りました。

学力テストAも間近に迫っています。

どうしても不安になり、落ち着いた勉強ができなくなり始める時期です。

 

でもそこで、受験生のみんなに考えてほしいのは、やはりこのことです。

 

「受験に競争なんてない」

 

合格に必要な得点は毎年だいたい決まっています。

しかも、その得点は倍率にはあまり左右されません。

左右されるとしたら、問題の難易度による影響であり、

難化すれば合格点が下がり易化すれば上がるということです。

でもその場合、その受験生の得点も同様に上がるか下がるので、

結局のところあまり影響は受けないのです。

 

したがって、「出題が例年と同じくらいの難易度である」という前提で、

合格最低点ギリギリを狙わず、少し余裕のあるくらいの得点をあらかじめ目指せば、

「その得点を取れれば合格できる」という状況をつくることができます。

 

そうすれば、あとは「自分との戦い」「時間との戦い」だけになります。

 

それこそが「受験の本質」です。

そして、「物事の本質」でもあります。

 

受験を競争だと錯覚してしまうのは、

「受験業界が受験生とその保護者をあおることによって集客を図っている」

ということによる影響です。

あおればあおるほど受験生が塾を利用すると企んでいるのです。

 

まあ実際のところ、あおられれば塾に来るのかもしれませんし、

創優会に来てくれる生徒も増えるのかもしれません。

 

でも僕は、

「そんな大人たちの都合のせいで、生徒たちに物事の本質のわからない人間になってほしくない」

という思いの方がはるかに強いのです。

 

もちろん合格は大切です。

でも、物事の本質がわかるということも人生にとっては同じくらい大切です。

 

それゆえ、もう一度だけ書いておきます。

 

「受験に競争なんてない。あるのは、自分との戦いと時間との戦いだけである」

 

最も手ごわい敵は、いつだって自分と時間なのです。