No.494 H26.10.4

この仕事を20年以上やってきてつくづく思うのは、

受験というのは、結局「いつ本気になるのか」で決まる、ということです。

それは「いつスイッチが入るか」という言葉でも同様です。

 

定期試験直前になって本気になる(スイッチが入る)という経験は

ほとんどの人にあると思うのですが、それと同じ感覚です。

受験において、いつその状態になれるのか、という話です。

 

難関大学を目指す受験生ならば、その目安はどんなに遅くとも高2の今くらいの時期になります。

これが遅くなればなるほど確実に合格は遠ざかります。

修学旅行が終わった後でも間違いなく遅いです。

 

公立トップ高を目指す受験生ならば、それもまた中3の今くらいの時期だと思います。

11月に入ってからだと、残念ながら望むような結果は出せません。

 

振り返ってみると、卒業生の中にも、

「本気になるのが遅かった」ために不合格となってしまった生徒が数名います。

 

そういう生徒はだいたい「高2(中3)の冬期講習くらい」から本気になることが多いのですが、

正直なところ、それでは遅すぎるのです。

準備時間が圧倒的に足りないのです。

受験はそんなに甘いものではありません。

 

もうすでにスイッチが入っている生徒や安全圏に到達している生徒は、今のままでかまいません。

そのまま受験当日まで突っ走ってください。

 

でもそうでない生徒(高2・中3)にとっては、今がもうデッドラインです。

 

本気になった時心に浮かぶのは、

「今までの自分の勉強は甘かった…」という情けなさや

「もっと早く本気でやれば良かった…」という後悔です。

 

でも、今ならまだ間に合います。

高2生なら今から約1年3か月。中3生なら今から約5か月。

この期間死に物狂いで頑張れば、必ず希望が見えてきます。

 

あえて書きますが、このままいけば大丈夫というレベルの生徒は、

僕から見て、高2生と中3生を合わせても「1人」しかいません。

 

だからこそ、本気になる(スイッチを入れる)ことが不可欠です。

 

今のその志望校にどうしても受かりたいのなら、

心の底から合格したいと思うのなら、

今が最後のチャンスです。

 

いくら待っていたって本気にはなれません。

本気になるのに必要なのは、時間ではなく「覚悟」なのです。