No.499 H26.11.8

40歳を過ぎてから、「試練」という言葉に対する抵抗がなくなってきました。

というより、「むしろ好ましいもの」とさえ思えるようになってきました。

 

直面している間はひたすら苦しいものの、

真正面からぶつかってなんとか乗り越えてしまえば、必ず自分の成長を実感できる。

そういう経験を自分なりにくり返してきたからなのでしょう。

 

「逃げてしまう」という選択肢もあります。僕も何度か選びました。

「小手先で対処する」という選択肢もあります。僕も何度も選びました。

でもその先には、やっぱり何もありませんでした。

何も成長していない自分がいました。

それなのに、「とりあえず試練は過ぎ去った」と安堵していた自分がいました。

 

今考えたら、もったいなかったと思います。

その試練のひとつひとつを自分の力で真正面から乗り越えていたら、

今頃はまったく違った自分がいただろうに、と思うからです。

 

試練にもいろいろあります。

能力的に難しいもの。時間的に厳しいもの。

人間関係がからむもの。どうしてもやる気になれないもの。

 

でも、それがなんであれ、試練は確実に成長をもたらしてくれますし、

そういう意味で、「単なるチャンス」にほかならないのです。

 

したがって、

昔の僕には思えなかったように塾生のみんなにも今は思えないのかもしれませんが、

定期試験はチャンスです。高校受験は大チャンスです。

大学受験は人生の中でも数少ないビッグチャンスです。

本当にそう思います。

 

だからこそ、小手先なんかではなく真正面からぶつかって乗り越える。

そういうたくましい姿を塾生のみんなに見せてもらいたいですし、

僕自身も自分の課題に対してそうありたいと思っています。

 

精一杯頑張った分、全部自分に返ってくるのですから。