NO.50 H29.6.10

今回は,小学校と中学校と高校の勉強レベルの違いを

あえて数値化して表してみたいと思います。

 

全部で5段階に分かれていて,

①小学1年生から6年生まで(6年間)の公立小の一般的な授業レベル

②中学1年生から3年生まで(3年間)の公立中の一般的な授業レベル

③公立高入試(裁量問題)の出題レベル

④高校1年生から高校3年生までの公立上位高(だいたい手稲高くらい)の一般的な授業レベル

⑤難関国公立大学の二次試験の出題レベル

としました。

 

数値は「学習内容を理解しようとする意志の力」×「学習量」で表すこととし,

一応の目安として①を10とします。

 

すると,②は50になります。

そして,③は100になります。

つまり,公立高入試の出題レベルは小学校6年間の授業レベルの10倍になります。

 

次に,④は5000になります。

最後に,⑤は25000100000以上」(国公立大学のレベルにより異なります)になります。

つまり,難関国公立大の二次試験レベルは公立高入試レベルの250~1000倍以上になるのです。

 

小学校と中学校の数値を全部足しても「160」ですから,

高校の数値がいかに高いかおわかりいただけるかと思います。

これが義務教育と高校の勉強の違いです。

 

ただし,ここで誤解してもらいたくないのは,

①の勉強ができてこその②だということです。

②は「11」から始まるのですから。

同様に③は「51」から始まり,④と⑤はそれぞれ「101」と「5001」から始まります。

漢字や計算をイメージしてください。重複はありませんよね。

 

また,小学校の勉強がわかっていれば,中学校の勉強がわかると思っている生徒がいます。

中学校の勉強がわかっていれば,公立高入試(裁量問題)が解けると思っている生徒がいます。

高校の勉強がわかっていれば,国公立大の入試問題が解けると思っている生徒がいます。

残念ながら,いずれも完全なる誤解です。

 

①と②,②と③,③と④,④と⑤,

どの間の差も明確に存在し,

特に③からは本人の相当な努力がなければ乗り越えられないレベルです。

 

25年以上,現場の最前線で受験指導をしてきた者の率直なイメージです。

佐藤先生も同意してくれました。

中学受験から難関国公立大受験レベルまでを指導している方でしたら,

おそらくそれほど違わないのではないかと思います。

皆さんの参考になれば幸いです。