No.501 H26.11.22

子供には「大人になるまでにやっておくべきこと」がいくつかあります。

 

その1つが「自分の強みをつくっておくこと」だと僕は考えています。

 

強みであればなんでもいいんです。

「思考力が高い」「コミュニケーション能力が高い」というような能力的なものから、

「根性がある」「愛嬌がある」という気質的なものや、

「気配りができる」「こつこつ取り組める」といった性格的なものまで、

それこそ様々にあります。

 

そのどれか1つを子供のうちから意識的に磨きあげていくのです。

「自分はこれでやっていくんだ」というものを自分で大切に育んでいくのです。

 

そう考えてみてみると、

今の塾生のみんなにも必ず1つは「強みになりそうなところ」があることに気づきます。

 

勉強に関するものもあれば、そうでないものもあります。

でも総じて、「磨いていけば強みになる」はずのものをみんなが持っています。

人間ってすごいなといつも感心します。

 

しかも、「自分の強みがある」と人生が面白くなるという利点もあります。

だって、認めてくれる他者がいつか必ず現れるのですから。面白くないはずがありません。

 

就職活動が始まる頃にようやくこの「自分の強み」について考え出す人が多いのですが、

それはあまりにも遅すぎると僕は思います。

今から少しずつでも自分の頭で考えていくべきですし、

周囲の大人もそういうことに自覚的であるべきだと思います。

 

 

ただ個人的には、その強みに加えて、

「努力できる」という強みと「他人の気持ちがわかる」という強みを身につけてほしいと思っています。

 

なぜなら、「努力できて、他人の気持ちがわかる」人は

もうそれだけでどの世界でも生きていけると僕は信じているからです。

 

生きるのを面白くしてくれる「自分にとって大切な強み」と

生きるのを助けてくれる「努力できる」「他人の気持ちがわかる」という強み。

 

塾生のみんなにも、自分の娘にも、

僕はいつもこの3つのことを心に留めて接しています。

 

そして、それは自分に対しても同様です。

生徒や娘に求めることは、同時に自分に対しても求め続けようと思います。