No.517 H27.4.18

単元のある教科(国語以外の教科)ならどの教科にも言えることですが、

「慣れるだけ」では成績は上がりません。

 

例えば、英語の受動態という単元を学習したとしましょう。

次から次へと受動態の問題ばかりを連続して解くのですから、

そのうち正解率が上がるのは当たり前です。

さすがに「慣れて」きますから。

でもそのことと、「受動態が本当にわかる」というのは別のことなのです。

 

なぜなら、本当にわかると、「応用問題も解ける」ようになり、

さらに、「半年後でも解ける」はずだからです。

 

でも、「慣れただけ」の生徒は、半年後ほとんど忘れてしまいます。

 

結局、勉強において、「慣れる」というのは、「一種の思考停止状態」にすぎないのです。

したがって、「本当にわかっておらず、ただ慣れて解いているだけ」という生徒は

「思考停止しながら勉強している」というおかしな状態におちいっていることになります。

 

僕の目から見ると、

「慣れだけで解いている」のか「本当に分かっている」のかは、

少し見ただけでよくわかります。

 

でもそれを変えてもらうには、「本人の意識的な学習」が不可欠なのです。

 

慣れるということ自体を否定しているわけではありません。

でも、「慣れだけで本当に勉強ができるようになるということはあり得ない」のです。

簡単な定期試験は取れても、入試には確実に通用しません。

 

 

塾生のみんなに「本当にわかってもらう」ことに、

あるいは、「本当にわかるとはどういうことなのかを理解してもらう」ことに、

1学期は相当な時間を費やしていこうと思っています。

 

「慣れ」だけでは勉強の面白さもわかりませんからね。