No.519 H27.5.16

生徒を指導する際に、

僕はいつも「この生徒にとって何が『当たり前』なのか?」を見ようとしています。

 

たとえば、漢字テストで満点を目指し一生懸命練習してくる生徒がいたら、

それがその生徒にとっての『当たり前』と判断します。

 

一方、漢字テストがあるのはわかっていても勉強したがらない生徒がいたら、

それがその生徒にとっての『当たり前』と判断します。

 

あるいは、漢字テストがあることさえよくわかっていない生徒がいたら、

やはりそれがその生徒にとっての『当たり前』と理解します。

 

つまり、それぞれの生徒にとっての『当たり前』が

生徒自身の「意識レベル」そのものを表していることになり、

僕はその『当たり前』をいつも見続けることで、

「その生徒の現時点での意識レベル」を確認しているのです。

 

僕にとっての生徒指導はそこから始まります。

 

その生徒の『当たり前』そのものを高めることが、

僕にとっての指導目的になるからです。

 

一生懸命頑張れなかった生徒が、一生懸命頑張れるようになる。

これこそ、その生徒の『当たり前』そのものが高まったことを意味し、

『当たり前』そのものが高まることで、必然的に良い結果を出しやすくなるのです。

逆に、『当たり前』そのものが高まらないまま仮に良い結果が出たとしても、

それは決して長続きしません。

大切なのは、「生徒の勉強に対する意識」なのです。

 

「宿題がなければ勉強しなくてもいい」

これが『当たり前』の生徒が、残念ながら大勢います。

「勉強できるようになりたいけれど、勉強はしたくない」

これが『当たり前』の生徒も、やはり少なからずいます。

 

でも、それでいいのです。

それが現実であり、スタートラインなのですから。

そして、その『当たり前』を高めるために創優会という私塾があるのですから。

 

生徒たち一人ひとりとはもちろん、保護者の皆様方とも、

「生徒が今、何を『当たり前』と思っているか?」について考えを共有し、

生徒に納得してもらいながら『当たり前』のレベルを高めていくような、

そういう指導にこれからも塾を挙げて取り組んでいきたいと思っています。