No.522 H27.6.6

もう一度、「積み重ね」について書きます。

文字通り、積み重ねについて「積み重ねよう」と思います(笑)

 

たとえば、幼稚園児の頃から

「あいさつをきちんとしよう」と心がけている子がいたとします。

 

最初は親に言われて始めたことだったのかもしれません。

でも、自分から笑顔で明るくあいさつをすると、

相手も笑顔であいさつをしてくれるということに子どもながらに気づいて、

しかもそのことがなんだか気持ち良くて、

時には「えらいね」なんてほめられたりもして、

それでずっと続けられている子がいたとします。

 

とても良いことだと思います。

 

残念ながら、笑顔であいさつしたのに無視されてしまうこともあるでしょう。

それどころか、相手に迷惑な顔をされてしまうなんてこともあるかもしれません。

でも、そういうことも「あいさつを続けなければ味わえない経験」であり

そういう経験も含めて「あいさつを通じて学べること」だと僕は思うのです。

そしてその子には、あいさつを通じて「人として大切な何か」が積み重なるのです。

 

僕はこういう、「何かを積み重ねるからこそ味わえる経験」こそが大切だと思います。

 

あいさつ1つとっても、このように幼い頃からでも積み重ねることができます。

勉強やスポーツも同じですよね。

きちんと続ければ、きちんと積み重なっていきます。

そして、良いことも悪いことも含めてその積み重なりのすべてが「良質の経験」となります。

 

小学生や中学生の段階から、いや高校生からでも遅くはありません。

「何かを大切にする」「何かをきちんとやり続ける」

それだけで、大人になった時、だれから見ても魅力的な何かが積み重なっているはずです。

そして、その積み重ねこそがその人の根っことなり土台となって、

生涯ににわたり自分自身を支え続けてくれるのだと僕は思います。

 

逆に、そうして長い時間をかけて積み重なったもの以外に

「本当に確かなもの」はないのではないかと僕は思っています。

「人間関係」がまさにそうですよね。

 

もしも「あなたが大切にしてきたことは何ですか?」と問われたとしたら、

もしも「あなたが積み重ねてきたことは何ですか?」と問われたとしたら、

あなたの頭には何が浮かんできますか?