投資や資産運用に関してよく用いられる言葉に,「ハイリスク・ハイリターン」があります。
「危険性は高いけれど,その分見返りも大きくなる」という意味です。
たとえば,1億円投資して利回りが5%だとしたら,500万円のリターンとなります。
同様に,「ローリスク・ローリターン」という言葉もあります。
もちろん「危険性は低いけれど,その分見返りも少なくなる」という意味です。
1万円投資して利回りが5%だとしたら,500円しかリターンがありません。
また,「ノーリスクノーリターン」という言葉もあります。
もちろん「投資しなければ,見返りはない」ということですね。
投資の世界には他に
「ローリスク・ハイリターン」もあれば「ハイリスク・ローリターン」もあります。
意味はわざわざ書かなくてもわかりますよね。
(ただし,「ノーリスク・ハイリターン」や「ハイリスク・ノーリターン」はさすがにあり得ません)
けれども,受験は投資とは違います。
受験には「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」「ノーリスク・ノーリターン」
の3種類しか存在しないのです。
つまり,「ハイリターン」がほしければ「ハイリスク」を選ぶしかないということです。
受験には「ローリスク・ハイリターン」や「ノーリスク・ハイリターン」など存在しないのです。
「頑張った分必ず見返りがある」とも言えますし,
「頑張った分しか見返りがない」とも言えます。
ということは,「受験は自分がどれだけ頑張れるかで決まる」ということです。
そういう意味では,この受験の世界は本当に公平(フェア)だと僕は思います。
「ハイリスク・ハイリターン」一生懸命頑張ったら,その分見返りがある。
「ローリスク・ローリターン」あまり頑張らなかったら,あまり見返りがない。
「ノーリスク・ノーリターン」頑張らなかったら,なにも見返りはない。
受験にはこの3つしか選択肢がないのだということを本当に理解できた瞬間から,
生徒は本当の勉強を始めるのだと僕は思います。