新学期が始まったかと思いきや,
センター試験までもう5か月を切り,公立高入試までは半年あまりとなりました。
第一志望校合格のためには,現状はどうあれ頑張り続けていくしかないのですが,
受験生といえどもその「頑張りの継続」がどうしても難しかったりします。
特に中3生にとっては身近に「最後まで頑張らない」という同級生が大勢いるため,
自分もなかなか頑張り続けられないということが毎年多々あります。
では,頑張り続けている生徒はどうやっているのでしょうか?
よくあるのは,「頑張り続けられるのは意志が強い人間だけ」という誤解です。
もちろん,意志の強さで頑張り続けられる生徒もいるとは思いますが,
それだけで長続きするものではありませんし,
そもそも受験勉強というものは「とにかくやればいい」というものではないのです。
思うに,頑張り続けるのに必要なのは「意志」ではなく「工夫」です。
良い勉強をするのに必要なのも「意志」ではなく「工夫」です。
頑張りを継続できている生徒は,ほぼ例外なく「さまざまな工夫」をしています。
「工夫する」とは,勉強するにあたり「毎回アイデアを出す」ということです。
たとえば,いつもとは全然違うやり方や時間帯で勉強してみたり,違う覚え方を試してみたり,
あえて時間を計ってやってみたり,終わるまで絶対に寝ないという覚悟で取り組んでみたり,
挙げればいくらでも出てくると思います。
つまり,「自分はどうすれば合格するだけの実力を身につけられるのか?」といつも考えるということです。
逆に言うと,「ただ単に勉強するということは絶対にしない」ということです。
それは「終わらせているだけ」であり,受験勉強ではありません。
同時に,工夫することには「どんどん面白くなってくる」というメリットもあります。
勉強だけでなく仕事でも,優秀な人は必ず「工夫」しています。
それも「ひと工夫」にとどまらず,ありとあらゆる工夫を施しています。
にもかかわらず,本人は「努力している」という気にはあまりなっていません。
それは工夫すると面白くなり,その面白さが頑張りを促してくれるからです。
「①工夫する」⇒「②面白くなる」⇒「③頑張りやすくなる」⇒「④結果を出しやすくなる」
このような好循環が生じてくるのです。
しかも,「結果を出しやすくなる」のですから,その分「さらに面白くなる」わけです。
したがって,
「①工夫する」⇒「②面白くなる」⇒「③頑張りやすくなる」⇒「④結果を出しやすくなる」
⇒「⑤さらに面白くなる」⇒「⑥さらに頑張りやすくなる」⇒「⑦さらに結果を出しやすくなる」
ということになります。
しかも,「さらに結果を出しやすくなる」のですから,その分「さらにさらに面白く…
これくらいでやめておきます(笑)
実際に,いろいろとたくらみながら勉強したり仕事したりすると面白いですよ。
これは実践している人ならだれでも感じていることだと思います。
工夫することに慣れてきて,逆に「工夫しないでただやる」ということが苦痛になってきたら,
もうその生徒には上昇あるのみです。
「合格する力」とは「工夫する力」であり,「合格できる生徒」とは「工夫できる生徒」なのです。