NO.58 H29.9.2

9月になりました。

受験生としては当たり前と言えば当たり前なのですが,

高3生も高2生も中3生も(学びの森では高2生は受験生です),

勉強に対する意識が高まってきた生徒が増えてきました。

指導者として喜ばしいことです。

 

けれども,物足りなさを感じてしまうこともあります。

それは「結果を出すということ」についてはあまり考えずに,

ただやみくもに勉強している生徒がいるからです。

 

受験に限らず仕事においても,「結果を出せる人」というのは

例外なく「自分はどうすれば結果が出せるかについて考え尽くしている人」です。

そしてその結果として,「自分が結果を出せる方法を理解している人」です。

 

20年以上前に営業の仕事をしていた時,僕は売れている先輩によく質問をしていました。

すると,「だからこの先輩は売れるんだ」と必ず納得させられました。

それはその先輩方が皆「自分はこうすれば結果を出せるという形」を持っていたからです。

 

毎日かなりの量の勉強をこなすのは,受験生であれば当然のことです。

でもその勉強が「合格」へとつながっているかどうかは勉強量とは別の話です。

 

大学入試を受けたことのない高3生(高2生)でも,

「自分はこうすれば受かるはず!」とわかってしまう生徒がいます。

そして,実際に受かります。

 

高校受験を経験したことのない中3生でも,

「自分はこのやり方で合格できる!」と確信できる生徒がいます。

そして,実際に合格できます。

 

けれども,それは特別な才能ではありません。

「自分が結果を出すということ」について本気で考え尽くし,それを自ら検証した証なのです。

 

受験とは,「自分の合格を自らイメージする力」そのものが問われているのだと僕は思います。