9月になりました。
受験生としては当たり前と言えば当たり前なのですが,
高3生も高2生も中3生も(学びの森では高2生は受験生です),
勉強に対する意識が高まってきた生徒が増えてきました。
指導者として喜ばしいことです。
けれども,物足りなさを感じてしまうこともあります。
それは「結果を出すということ」についてはあまり考えずに,
ただやみくもに勉強している生徒がいるからです。
受験に限らず仕事においても,「結果を出せる人」というのは
例外なく「自分はどうすれば結果が出せるかについて考え尽くしている人」です。
そしてその結果として,「自分が結果を出せる方法を理解している人」です。
20年以上前に営業の仕事をしていた時,僕は売れている先輩によく質問をしていました。
すると,「だからこの先輩は売れるんだ」と必ず納得させられました。
それはその先輩方が皆「自分はこうすれば結果を出せるという形」を持っていたからです。
毎日かなりの量の勉強をこなすのは,受験生であれば当然のことです。
でもその勉強が「合格」へとつながっているかどうかは勉強量とは別の話です。
大学入試を受けたことのない高3生(高2生)でも,
「自分はこうすれば受かるはず!」とわかってしまう生徒がいます。
そして,実際に受かります。
高校受験を経験したことのない中3生でも,
「自分はこのやり方で合格できる!」と確信できる生徒がいます。
そして,実際に合格できます。
けれども,それは特別な才能ではありません。
「自分が結果を出すということ」について本気で考え尽くし,それを自ら検証した証なのです。
受験とは,「自分の合格を自らイメージする力」そのものが問われているのだと僕は思います。