「自分の勉強の責任を自分で持つことが大切だ」
生徒がこの言葉を耳にした時にどう思うのか、
それがその生徒の勉強の状態をそのまま表すと僕は思っています。
たとえば、「えっ?勉強の責任を持つってどういうこと?」と疑問に思う生徒や、
特に何も思わないという生徒は、おそらくあまり良い勉強はできていません。
そして、良い勉強ができ始めるまでにはまだまだ時間がかかるでしょう。
一方で、「確かにそれは大切だよ」とか「それは当たり前のことだよね」と思える生徒は、
その時点で良い勉強ができていると考えてほぼ間違いないと思います。
また、おそらくすでに良い結果も出せていることでしょう。
その理由は簡単です。
自分のやっていることに責任を持てている人は、
文字通り「自分の勉強の全責任を負っている」のです。
つまり、自分の勉強のリーダーになれているのです。
それとは逆に、そうではない人は、「自分の勉強の責任を自分で負っていない」ため、
たれも責任を取る人がいない状態なのです。
つまり、自分の勉強のリーダーが不在なのです。
リーダーがしっかりしているチームとリーダーが不在のチームとで、
どちらのチームが力を発揮しやすいかは言うまでもありません。
中には、親や学校の先生や僕たちに勉強のリーダーになってほしがる生徒もいます。
でも、これは不可能なのです。
自分の志望校の入試を受けられるのは自分以外にいませんからね。
ということは、自分で自分の受験の全責任を取る(自分の受験のリーダーになる)のか、
だれも責任を取らない(自分の受験のリーダーがいない)のかの、
2つに1つとなってしまいます。
覚悟を決めて、自分の受験の全責任を取ろうとするのか、
そういう大切なことから逃げてしまうのか、
それを決めるのもやはり自分自身です。
残念ながら、こういうことを話すと嫌な顔をする生徒もいます。
でも、このことは勉強だけに限ったことではありません。
人生のあらゆる事柄に当てはまるのです。
だからこそ、自分自身を1度よく見つめ、
「自分の全責任を負う」ということを考えてみてほしいと僕は願います。
自分の人生は自分自身にしか生きられません。
だからこそ、人生は素晴らしいのだと僕は思います。