今週は「最後まであきらめない生徒が合格する」という事について書きます(長くなりそうです)。
まず、当然ですが「合格する自信がある生徒」は自分の合格を最後まであきらめません。
その自信が過信でない限り、その生徒はほぼ間違いなく合格します。
しかしながら、どの学校も入学者定員がその「自信のある生徒たち」で占められてしまうわけではありません。
どんなに多くてもそれは4割ほどで、たいていは3割以下だと僕は推測します。
ということは、合格者の6割から7割以上は「合格する自信がない生徒」が占めるということになります。
では、その「合格する自信がない生徒」のうち、どのような生徒が合格できるのでしょうか?
もうおわかりですね。
それが「最後まであきらめない生徒」なのです。
では、「最後まであきらめない」とはどういうことなのでしょうか?
それは「自分を信じる(信じようとする)ことができる」ということです。
思うに、「自信がある」というのと「自分を信じる(信じようとする)」というのは似て非なる言葉です。
それどころか、僕はむしろ正反対の言葉だと思っています。
「自信がある」というのは、「すでに自分を信じられている」ということです。
ですから、それ以上自分を信じようとする必要はありません。
一方、「自分を信じる(信じようとする)」というのは、「自信がない人がすべきこと」です。
自信はないのだけれど、どうしても何かを達成したい人がすべきことです。
それはたとえば、難問を解いている時に「自分ならできる!」と何度も自分に言い聞かせたり、
不安に押しつぶされそうな時に「でも絶対に合格してやる!」とその不安を押し返したりするような、
そういったことが「自分を信じる(信じようとする)」ということなのだと僕は思います。
けれども、こういうことはやはりだれにでもできることではありません。
まして中学生なら、どうしても「自分なんて…」と思ってしまう生徒もいて当然です。
人間はそれほど強いものではありません。
とはいえ、やはり受験というのは「強烈な逆境の中で前へと進んでいける生徒から順に合格できる」ものです。
それが受験における現実ですし、受験というものの正体でもあります。
その中で、まずはもちろん「合格する自信がある生徒」が前へ進んでいきます。
けれども、上記のようにその生徒たちだけで定員は埋まりません。おそらくかなり余ります。
だからこそ、残りの生徒の中で「どんなに合格する自信がなくても自分を信じる(信じようとする)生徒」が
なんとかして前へと進んでいき、合格を手にするのです。
受験というのはそういうものだと僕は信じています。
でも、僕が本当に伝えたいのはここからです。
大切な事は、「自分を信じようとする」のか「信じようとしない」のかを決めるのは、
あくまで「自分自身」だということです。
それは他のだれかが決めることではありませんし、そもそも他のだれかには決して決められません。
だからこそ、「最後まであきらめない生徒が合格する」のです。
つまり、「最後まで絶対にあきらめないと自分で決心した生徒が合格する」のです。
この文章を読んでくれた学びの森の受験生には、
「自分の合格に自信がなくても、最後まであきらめない生徒は合格できる」という事を、
「最後まであきらめないということ」は「自分を信じる(信じようとする)ということ」なのだという事を、
そして「自分を信じる(信じようとする)かどうかを決めるのは自分自身なのだ」という事を、
今一度かみしめてほしいと思います。
結局、合格を決めるのは「自分の意志の力」なのです。
また、もしもこの文章を読んでくれている塾生以外の受験生がいたなら、僕はそんな君にもこう伝えたいです。
「絶対に受かりたかったら、自信なんていらない。そんなことより、とにかく自分を信じよう!最後まで自分を信じることを決心しよう!」
受験って、本当にそういう風にできているのだから。