今週の中1クラスの英語の授業のことです。
部活で遅刻する生徒が数名おり、基本的に全員いなければ授業は進まないので、
みんながそろうまでの間は、毎週前回までの復習や確認テストの勉強をしてもらっているのです。
ところが、その時間になんと「その日までにやってくる宿題をしている生徒」が数名いたのです。
(おそらく完全に忘れていたか、その時間をあてにしてやってきていなかったかのどちらかでしょう)
僕は見て見ぬふりをしながら、とりあえず全員がそろうまで待ちました。
そして、全員がそろい、確認テストが終わったところでこう話しました。
「さっきあわてて宿題をしていた生徒がいたよね。あれは全然ダメなんだよ。
だって、塾に来る直前に宿題をやっている生徒もダメなんだから。」
大半が「何を言っているんだろう?」という顔をしていました。
宿題というものを「ただ終わらせればいいもの」と思っているのでしょう。
よくあることです(僕もそうでした)。
でも残念ながら、それは「結果を出せる勉強」ではありません。
年始のお便りで今年一年大切にしたい言葉として、
「その一問が君の未来に」という言葉を発表しました。
(この春に入会してくれた生徒はよく覚えておいてください)
「目の前にある一問一問にどう取り組むかで未来(結果)が大きく変わってしまう」
伝えたいのはそういうことです。
したがって、宿題の一問一問を大切に解く生徒とただ終わらせるだけの生徒では、
残念ながら同じ未来(結果)は待っていません。
一問一問を大切にできる生徒は、「自分の未来(結果)を大切にしている」ことになり、
一問一問をただ終わらせるだけの生徒は、「自分の未来(結果)を全然大切にしていない」ことになる。
僕はそう考えます。
もちろん、一問一問を大切に解くことは難しいですし、僕もそうでした。
けれども、勉強で結果を出したかったら一問一問を大切に解くのは当たり前のことですし、
僕も多くの卒業生もそうやって結果を出せるようになったのです。
ただし、今回はこれで良かったのだと思っています。
中1生には「良い勉強(悪い勉強)とはどういうものか」をきちんと伝えてあげる必要があるからです。
でも今回その一部を伝えたわけですから、大切なのはこれからです。
「一問一問を少しでも大切にできるのか」それとも「また終わらせてくるだけなのか」
もちろん同じ失敗を繰り返す生徒には何度でも伝えます。
「その勉強では結果は出せないよ」と。それが僕たちの仕事ですから。
でも、「一問一問を大切にできる生徒」は必ず出てくると思いますし、
来月の定期試験できちんと結果を出せるのはそういう生徒なのです。
失敗はしてもいいのです。僕もいつも失敗しています。
でも、「その失敗から何を学ぶか」「同じ失敗をどれだけしないようにできるか」
そういうことが「本当に大切なこと」なのだと思います。
中1生のみんなにもよく学んでほしいと思います。