「子供には無限の可能性がある」
よく耳にする言葉ですよね。
僕にも娘がいますのでこの言葉の意味するところはもちろんわかります。
でも、個人的には少し違和感もあります。
僕は子供にあるのは、可能性というよりも「時間」だと思うのです。
仮に皆が同じくらい生きられるとすれば、大人と比べて「残された時間」が長いわけです。
もちろん、大人と子供では感受性や心の柔軟性など違う点はいろいろあります。
でも、決定的に違うのはやはり「時間」だと僕は思います。
そうだとすると、子供の可能性というのは、その「時間」そのものではなく、
「時間をどのように使うか」で決まってくるのではないでしょうか。
時間は「何もしなくてもどんどんなくなっていく」ものですから。
したがって、時間そのものを可能性と考えるのではなく、
その時間に何をやってみたのか、どのようにやってみたのか、どれくらいやってみたのか。
あるいは、その時間に何を経験したのか、どのように経験したのか、どれくらい経験したのか。
そういうことが自らの可能性を広げていくのだと思います。
その事に気がつけば、時間の大切さだけでなく「行動や経験の大切さ」についても理解しやすくなりますし、
何歳であっても「やってみよう、経験してみよう」とすることで自分の可能性を広げていくことができます。
人間の真の価値は「時間がどれだけあるか」や「どれほど長く生きたか」ではなく、
「何を言ったか」や「何を考えたか」でもなく、
「何をしたか」や「何を経験したか」、そして「そこから何を学んだか」にある。
僕はそう思いますし、そこを目指したいです。