NO.93 H30.6.16

(今週は単なる「個人的な事」です。たまにはこういうのもいいのかなと思いました)

 

「そうだ、猫を飼おう!」娘の10歳の誕生日に何を贈ろうかと考えていたら、そう思いつきました。

娘は幼いころからずっと猫を飼いたいと言い続けていましたし、

10歳になるのでただ可愛がるだけでなく責任を持って世話してくれるだろうと思えたのです。

それで、1匹(飼い易そうだからできればメス猫)だけ飼おうということになりました。

 

けれども、そこから先には越えねばならないハードルがいくつかありました。

 

まずは、「家族三人のアレルギーチェック」です。

家族のうちだれか1人でも猫アレルギーであるならば、やはり飼うわけにはいきません。

正直なところ、この時点でダメになる可能性は高いと思っていましたが、

なんとかクリアできました(検査結果が出るまでの10日間はドキドキでした)。

 

次に、「猫探し」です。

娘に「『ペットショップで売られている猫を買う』のと

『里親を募集しているかわいそうな猫を譲ってもらう』のとどちらがいい?」と尋ねたら、

「かわいそうな猫ちゃんがいい!」と即答してくれたので、

札幌市内で猫の里親を募集しているウェブサイトをいろいろ見てみました。

 

想像していたよりもはるかにかわいそうな境遇の猫たちを次々と目の当たりにして、

「こんな子をうちで育てられるのだろうか?」と僕自身心が折れそうにもなりましたが、

ある日キジトラ4兄妹(生後2か月)の里親募集のブログを見つけて、すかさず見学を申し込みました。

 

次の日さっそく妻と娘がうかがうと、4匹のあまりの可愛さに二人ともすっかりメロメロになりましたが

(特に妻はおとなしいメス猫が可愛くて仕方がない様子でした)、可愛いからか申し込みが多いようなのです。

訪問時ですでにけっこう多かったのですが、週末にかけてまだまだ増えますよと職員さんに言われたそうです。

(来週以降もまだ他の猫たちがいますから今回ダメでもまた応募してくださいね、とも言われたそうです)

当然のことながら妻は「これはダメかも」と思ったらしいのですが、そこで職員さんが

「この子たちは生まれてすぐ親猫と離れてしまい、保護してからは人間が育てたので、『猫社会』を全然知らな

いんです。だからできれば2匹以上引き取ってくれる方が望ましいのですが…」と言ってくれたそうです。

 

それを聞いてから考えさせられました。

僕は子供のころ実家で猫を飼っていましたが、ただ可愛がっていただけで世話の仕方がよくわかりません。

妻は猫を飼ったことがありません。

「メス1匹がいいかな」なんて安易に考えていたところに、「応募者の多さ」とまさかの「多頭飼いのすすめ」。

「お前は本気で猫を飼いたいのか?本当に大切に育てられるのか?」と

だれかに僕の覚悟のほどを問われている(見透かされている)ような気がして、一晩考えさせられました。

 

確かに、費用は倍になる(のだろう)し、大変なことも増える(のだろう)。

けれども、保護した時からずっと世話している職員さんが「2匹以上で引き取ってほしい」と言うからには、

たとえうちが選ばれても、それが1匹であるならば、その猫にとって良いことではないのではないか…。

それならば、今回は「最初から2匹で申し込むか」「あきらめるか」のどちらかにすべきなのではないか…。

そんなことをあれこれ考え、覚悟を決めた上で、妻と娘に「やっぱり2匹で応募しようか?」と尋ねたら、

二人とも「その方がいい!」と言ってくれたので、「2匹希望」でエントリーすることにしました。

(3匹以上はうちのマンションの規約違反になるのでした)

 

そんなこんなで色々ありましたが、幸いなことに2匹とも(どちらもメス)うちの子になることになりました!

(けれど、実はこの文章を書いている時点でまだうちに来ていません。つまり僕だけまだ会えていません…)

 

「おそらく娘は猫たちを心から可愛がり、そうであるからこそ、喜びだけでなくつらさや切なさも味わうだろう。

けれども、猫たちが娘にもたらしてくれる経験のすべては、きっと彼女のかけがえのない財産となる」

そう信じて、家族三人で猫たちを大切に育てていこうと思います。