NO.99 H30.8.12

「自問」と「自答」のトレーニング(特に「自問」)をテーマに取り組んだ夏期講習も今日で終わりです。

全学年で(特に中学部の英語で)、

「なんで?」と「あ、そうか!」という言葉になるべくつながるような授業をしてみました。

 

嬉しいことに、早くも講習中に「なんで?」と自問できるようになっていく生徒も見られました。

そういう生徒は「変わっていく」というよりも「本来の姿に戻っていく」ように見えるのが面白いところです。

 

せっかく芽生えてきたその「自ら問おうとする気持ち」を決して損なうことなく、これからも大切に育て上げていきたいと思います。

そのために、国語と英語に関しては生徒たちのあらゆる問いに答えられるよう、プロフェッショナルとして常に準備しておきたいと思います。

 

けれども、「自問」というのは「常に教科や単元に対してのみ向けられている」ものではありません。

勉強ができるようになりたいのであれば、それは「自分の勉強そのもの」にも向けられるべきです。

「自分はどうして今まで結果が出せなかったのだろう?」

「先生は良い勉強をすれば必ず良い結果が出るっていうけれど、自分にとっての良い勉強ってなんだろう?」

「今日は何を意識しながら勉強してみようかな?」

「今日の自分の勉強はどこが良くてどこが悪かったのだろうか?」

まだまだいくらでも書けますが、こういった自問がなければ「本当の勉強」は決して始まりません。

 

にもかかわらず、どの学年にも、まだ「ただ勉強しているだけ」という生徒がいます。

それはすなわち、「何も自問することなく、ただ宿題をやってきて、授業を受けているだけ」ということです。

 

確かに、ほとんどの生徒にとって勉強とは「そういうもの」です(僕もそうでした…)。

また、「自分を変えていく」というのはなかなか難しいことです。

けれども、本当に勉強ができるようになりたいのなら、本当に第一志望校に受かりたい

のなら、残念ながら今の勉強のままでは厳しいと言わざるを得ません。

 

「自問すれば自動的に結果が出せるようになっていく」とは思いませんが、

「結果が出せる人はみんな自問し続けている」と僕は信じています。

なぜなら、「自分をいつも見つめているのは自分しかいない」からです。

 

二学期からも「自問」と「自答」を最大のテーマにしていくつもりです。

塾生一人ひとりと向き合い、僕自身もたえず「自問自答」しながら、

ねばり強く取り組んでいきたいと思います。