「自問」と「自答」のトレーニング(特に「自問」)をテーマに取り組んだ夏期講習も今日で終わりです。
全学年で(特に中学部の英語で)、
「なんで?」と「あ、そうか!」という言葉になるべくつながるような授業をしてみました。
嬉しいことに、早くも講習中に「なんで?」と自問できるようになっていく生徒も見られました。
そういう生徒は「変わっていく」というよりも「本来の姿に戻っていく」ように見えるのが面白いところです。
せっかく芽生えてきたその「自ら問おうとする気持ち」を決して損なうことなく、これからも大切に育て上げていきたいと思います。
そのために、国語と英語に関しては生徒たちのあらゆる問いに答えられるよう、プロフェッショナルとして常に準備しておきたいと思います。
けれども、「自問」というのは「常に教科や単元に対してのみ向けられている」ものではありません。
勉強ができるようになりたいのであれば、それは「自分の勉強そのもの」にも向けられるべきです。
「自分はどうして今まで結果が出せなかったのだろう?」
「先生は良い勉強をすれば必ず良い結果が出るっていうけれど、自分にとっての良い勉強ってなんだろう?」
「今日は何を意識しながら勉強してみようかな?」
「今日の自分の勉強はどこが良くてどこが悪かったのだろうか?」
まだまだいくらでも書けますが、こういった自問がなければ「本当の勉強」は決して始まりません。
にもかかわらず、どの学年にも、まだ「ただ勉強しているだけ」という生徒がいます。
それはすなわち、「何も自問することなく、ただ宿題をやってきて、授業を受けているだけ」ということです。
確かに、ほとんどの生徒にとって勉強とは「そういうもの」です(僕もそうでした…)。
また、「自分を変えていく」というのはなかなか難しいことです。
けれども、本当に勉強ができるようになりたいのなら、本当に第一志望校に受かりたい
のなら、残念ながら今の勉強のままでは厳しいと言わざるを得ません。
「自問すれば自動的に結果が出せるようになっていく」とは思いませんが、
「結果が出せる人はみんな自問し続けている」と僕は信じています。
なぜなら、「自分をいつも見つめているのは自分しかいない」からです。
二学期からも「自問」と「自答」を最大のテーマにしていくつもりです。
塾生一人ひとりと向き合い、僕自身もたえず「自問自答」しながら、
ねばり強く取り組んでいきたいと思います。