僕の頭は昔の事をほとんど覚えていられないらしく
古い記憶が新しい記憶に次から次へと上書きされてしまうような
あまりに乏しい記憶力しか持ち合わせていないのですが、
そんな僕が今でも覚えている子供の頃の自己認識があります。
「自分には感謝の気持ちというものが、どうやらあまりないらしい」
いつのことだったかはやはりほとんど覚えていないのですが、
どこかの時点で自分をこのように認識したのは間違いありません。
そして、この認識は高校を卒業して上京するまで変わりませんでした。
逆に言うと、僕が感謝の気持ちを抱くようになったのは
上京し、一人暮らしを始めてから、ということになります。
「親元を離れてから」という、よくあるパターンです。
今振り返れば、
僕が子供の頃いろいろなことが思い通りにいかなかったのは
「感謝の気持ちをなかなか持てなかったからじゃないか」
そのような気がします。
もちろん理由はそれだけではないのですが、
それでも、かなり大きな要素だった気がします。
そういう体験から、
僕は塾生のみんなに対しても
「この子は感謝の気持ちを持てているか?」というチェック項目を持っています。
ただし、持てていなくてもそれで普通だと思うんです。
僕もそうでしたから。
でも、きちんと持てている生徒に対しては
「この子いいな」と思えるどころか、
「見習わなければ」と敬う気持ちさえ生じます。
「感謝の気持ちさえあれば成功できる」とは言えませんが、
「感謝の気持ちがなければ絶対に成功できない」とは言い切れるんじゃないか
と僕は思っています。
