No.290 H21.12.5

僕の頭は昔の事をほとんど覚えていられないらしく

古い記憶が新しい記憶に次から次へと上書きされてしまうような

あまりに乏しい記憶力しか持ち合わせていないのですが、

そんな僕が今でも覚えている子供の頃の自己認識があります。

 

「自分には感謝の気持ちというものが、どうやらあまりないらしい」

 

いつのことだったかはやはりほとんど覚えていないのですが、

どこかの時点で自分をこのように認識したのは間違いありません。

そして、この認識は高校を卒業して上京するまで変わりませんでした。

逆に言うと、僕が感謝の気持ちを抱くようになったのは

上京し、一人暮らしを始めてから、ということになります。

「親元を離れてから」という、よくあるパターンです。

 

今振り返れば、

僕が子供の頃いろいろなことが思い通りにいかなかったのは

「感謝の気持ちをなかなか持てなかったからじゃないか」

そのような気がします。

もちろん理由はそれだけではないのですが、

それでも、かなり大きな要素だった気がします。

 

そういう体験から、

僕は塾生のみんなに対しても

「この子は感謝の気持ちを持てているか?」というチェック項目を持っています。

ただし、持てていなくてもそれで普通だと思うんです。

僕もそうでしたから。

でも、きちんと持てている生徒に対しては

「この子いいな」と思えるどころか、

「見習わなければ」と敬う気持ちさえ生じます。

 

「感謝の気持ちさえあれば成功できる」とは言えませんが、

「感謝の気持ちがなければ絶対に成功できない」とは言い切れるんじゃないか

と僕は思っています。