No.533 H27.9.26

「成功」 ⇔ 「失敗」

 

一般的に、「成功」の反対語は「失敗」ということになっています。

国語辞典にもそう書いてあります。

 

でも、本当にそうなのでしょうか?

僕には少なからぬ違和感があります。

反対語どころか、むしろ「かなり似通った言葉」なのではないか、とさえ考えているくらいです。

 

なぜなら、「失敗」の先にこそ「成功」があるからです。

 

「失敗」がその人間に「悔しい」という貴重な感情をもたらし、

その悔しさが、次なる「成功」への原動力となるのです。

 

つまり、失敗は「成功へのプロセスの一部」とさえ言えると僕には思えるのです。

 

したがって、「成功」≒「失敗」(下記注)というのが僕のイメージです。

 

では、「成功」の本当の反対語は何なのか?

 

それは間違いなく「何もしないこと」です。

 

「何もしない」のですから、もはや「成功」とも「失敗」とも無関係です。

そういう意味では、「成功」だけでなく「失敗」の対義語とも言えるのかもしれません。

 

「成功」≒「失敗」 ⇔ 「何もしないこと」

 

僕のイメージに近づいてきました。

 

ただし、僕の考える「何もしないこと」には

「成長しようとしないこと」や「言われたこと以外は何もしようとしないこと」、

あるいは「自分の頭で考えようとしないこと」も含まれます。

 

それは、「今の自分に満足してしまうこと」とも言えるのかもしれません。

 

そうすると、

 

「成功」≒「失敗」 ⇔ 「何もしないこと」≒「今の自分に満足してしまうこと」

 

これでかなり僕のイメージに近づきました。

 

それにしても、「成功」も「失敗」もない人生って、「退屈そのもの」だと思いませんか?

僕にはそう思えてなりません。

 

 

 

注) は「ほぼ同じ」という意味の記号です。「ニアリーイコール」と読みます。