「成功」 ⇔ 「失敗」
一般的に、「成功」の反対語は「失敗」ということになっています。
国語辞典にもそう書いてあります。
でも、本当にそうなのでしょうか?
僕には少なからぬ違和感があります。
反対語どころか、むしろ「かなり似通った言葉」なのではないか、とさえ考えているくらいです。
なぜなら、「失敗」の先にこそ「成功」があるからです。
「失敗」がその人間に「悔しい」という貴重な感情をもたらし、
その悔しさが、次なる「成功」への原動力となるのです。
つまり、失敗は「成功へのプロセスの一部」とさえ言えると僕には思えるのです。
したがって、「成功」≒「失敗」(下記注)というのが僕のイメージです。
では、「成功」の本当の反対語は何なのか?
それは間違いなく「何もしないこと」です。
「何もしない」のですから、もはや「成功」とも「失敗」とも無関係です。
そういう意味では、「成功」だけでなく「失敗」の対義語とも言えるのかもしれません。
「成功」≒「失敗」 ⇔ 「何もしないこと」
僕のイメージに近づいてきました。
ただし、僕の考える「何もしないこと」には
「成長しようとしないこと」や「言われたこと以外は何もしようとしないこと」、
あるいは「自分の頭で考えようとしないこと」も含まれます。
それは、「今の自分に満足してしまうこと」とも言えるのかもしれません。
そうすると、
「成功」≒「失敗」 ⇔ 「何もしないこと」≒「今の自分に満足してしまうこと」
これでかなり僕のイメージに近づきました。
それにしても、「成功」も「失敗」もない人生って、「退屈そのもの」だと思いませんか?
僕にはそう思えてなりません。
注) ≒は「ほぼ同じ」という意味の記号です。「ニアリーイコール」と読みます。